ネット集団自殺を予防できると思いますか?
|
YES 27% |
N O 73% |
集団で自殺する人たちの気持ちを理解できますか? |
YES 40% |
N O 60%
|
今回は、インターネットの自殺志願サイトを通じて集まった若者が集団自殺する事態について、「防止できるか」「気持ちが理解できるか」聞きました。
29日までに577人(男性453人、女性102人、性別不明22人)から回答がありました。
寄せられた主な意見は次の通りです。
● ● ●
福島県、男性会社員(六一)「夢が持てる明るい世の中にならないと。生きる希望がなくなっている」
栃木県、学生、男性(一七)「これだけ普及したネットの(道徳的な)使い方を小中学生の授業で教えないと、集団自殺以外にも悪用される」
群馬県、女性会社員(二三)「私も自殺未遂経験がある。同じ悩みを聞き、支えとなってくれる人を求めてネットにはまる。異なる境遇の人たちとの交流が特効薬だが、理解者がいない」
東京都、フリーター、女性(三四)「自分以外の人の存在を知ると生きる力になる。自殺目的であっても仲間と出会い、『生きたい』とは考え直せないのか」
神奈川県、男性会社員(四〇)「(自殺者に)十、二十代が多いのは人の死に対して無知だから。核家族で育ち、祖父母ら身内の死を体験していないから、簡単に死のうと考え、死を美化できるのだろう」
静岡県、女性会社員(四一)「豊かに育った若者たちは今の不況下で、お金では買えない生きがいや喜びを感じるのが難しいのでは」
京都府、主婦(三八)「宗教的教育が日本人には必要。自殺がなぜいけないのか、根本的な啓蒙(けいもう)なくしては本当の解決にはならない」
兵庫県、学生、男性(二五)「友人が三月に自殺した。残されたのは悲しみと怒り、力になれなかったことへの失望」
香川県、男性会社員(三二)「日本の将来は暗い。巨額の財政赤字、年金問題…すべて先送りして若い世代に押し付ける。時々、この世から逃げ出したくなる」
大分県、男子学生(一八)「逆にネットを自殺防止に活用してみては。思いとどまるよう説得の書き込みをするなど方法はあるはず」
カナダ在住、民宿業、男性(六六)「私の宿にも日本の若者が多くやってくるが、自殺志願者もいる。真剣に自分の話を聞いてくれる人を求めても、なかなかみつからないようだ」
● ● ●
記者のひと言 自殺者の気持ちが理解できるとの回答が4割。将来に希望を抱きにくい今、本音が話しやすいネットの利点を逆に生かして相談に乗るなど、社会全体での取り組みが必要です。(幸)