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産経Webeアンケート
YES? NO? 私も言いたい 集計結果

Question No.16 長崎の男児誘拐事件

少年法の再改正は必要だと思いますか?
YES 83%
N O 17%
少年法の規定をより厳格にすれば、少年犯罪に歯止めがかかると思いますか?
YES 52%
N O 48%


 今回は「長崎の男児誘拐事件」をテーマに、「少年法の再改正は必要だと思うか」「少年法の規定をより厳格にすれば、少年犯罪に歯止めがかかると思うか」について聞きました。

 17日までに1609件(男性1113人、女性441人、性別不明55人)から回答がありました。

 寄せられた主な意見は次の通りです。

  

≪少年法 何歳でも刑罰を/矛盾ある法体系≫

 茨城県、男子大学生(一八)「ここまで(犯罪の)低年齢化が進んでしまったら、少年法自体、存在する意義がないと思う」

 埼玉県、女子中学生(一四)「何歳であろうと、刑罰は必要だと思う。刑罰を受けないから人を殺してもいいと考える子もいる」

 静岡県、公務員男性(二二)「やってはいけないことを、分からない子供が増えている。そのような子供には、目に見える形で罰を見せなければ、好き勝手に行動するだろう」

 京都府、男子大学生(二〇)「厳罰化したところで犯罪の抑止力にならないのは明らか。事件の背景には家庭や学校、地域などさまざまな問題があり、環境整備をもう一度考え直すべき」

 京都府、公務員男性(五三)「年齢により処罰されない現在の法体系には矛盾を感じる。少年法の趣旨はよくわかるが、軽犯罪を犯した場合と取り返しのつかない罪を犯した場合とでは、対処方法が異なるのは当然であろう」

 広島県、男性(四四)「少年法改正は必要だと思うが、刑罰の対象年齢を下げるとしても、十二歳が限度だろう。大切なのは、被害者やその家族の人権配慮と加害者の処遇経過についての情報公開だ。少なくとも加害者の方が被害者よりも手厚く保護されている今の法体系は早急に改めるべき」

 海外在住、男性(三七)「少年法の改正は必要だ、その線引きは年齢ではない。たとえ十四歳未満でも犯した罪が重大な場合は罪を負わせるべき」

≪親・大人の責任 親の“子供化”も/きちんと手本に≫

 埼玉県、男性(三一)「小児科領域の診療をしているが、最近は、子供に対して『痛み』を教えることが不得手な親が増えている。親自体も幼稚な性質を引きずっているため、高い視点、広い視野から子供をみてやれないのだ」

 埼玉県、無職男性(二三)「酷なようだが、駿ちゃんの両親は『ゲームをやりに行く』といったとき、なぜついていってあげなかったのだろう。米国では子供を車の中にほったらかしにしただけで、罰せられると聞くが…」

 千葉県、主婦(三九)「加害者の両親はなぜ謝罪しないのか。親が子供の前できちんと謝罪することで、子供は自分のしたことが悪いと理解するのではないか」

 東京都、女子高校生(一七)「やはり親に問題があると思う。高校生の私ですら思うのは、親が子供に接するときの言動だ。むやみやたらに怒ったり、子供の前でのマナーの悪い行動。手をつないでいる親子もあまり見なくなった」

 東京都、女子大学生(二二)「背景には親の“子供化”がある。未熟な親による閉鎖的な子育て、より未熟な子供が増えている」

 神奈川県、会社員女性(五三)「人権擁護とか言われ、いつも加害者の親が保護され表に出ないが、そういう人間を育てた責任は問われてしかるべきだ」

 神奈川県、公務員男性(二二)「子供の手本となる大人の存在がない今、厳罰化をしても意味がない。やはり家庭のしつけが大事だ」

 静岡県、会社員女性(二四)「悪いことをしても怒らない親が多過ぎる。悪いことをしたら罰せられる。そういう国にしてほしい」

 大阪府、女子高校生(一五)「成績がいい=いい子だと、だれも気にかけていなかったのではないか。少年法をとやかくいう前に、大人たちがもっと少年に注意を払うべきだった」

≪教育問題 教師育成が肝要/もっと「道徳」を≫

 埼玉県、会社員男性(四四)「道徳教育を人権教育にすり替えないで、きちんと教えるべきときが来たと考えたい。小学校・中学校の道徳教育は人間としての崇高な生き方や共同社会に生きている一員としての規律を全く教えていない。教育の過ちを是正すべき」

 埼玉県、会社員男性(五八)「教育現場での対策がもっと必要だ。教師のスキル向上や情熱のある教師の育成が肝要。また、学校と家庭が一体感をもって取り組んでほしい」

 神奈川県、自営業男性(四五)「昔は社会や学校が子供たちを日常で自然に指導・教育していく雰囲気があった。そういう環境を再構築しない限り、少年犯罪は今後も凶悪化、低年齢化していくと心配する」

 神奈川県、主婦(五六)「基本は家庭内環境。三つ子の魂百までといわれるように、特に幼児期の親の愛情は大切だ。家庭だんらんのときに善悪の判断をしっかり教えていれば…と思う」

 神奈川県、会社員男性(二二)「人の心を勉強する『道徳』の授業を、小学校のうちからもっと時間を割いてやるべきだ」

 京都府、会社員男性(五〇)「日本人は善悪の基準をなくしつつあるのではないか。日本人の誇りを回復する教育制度の改革が必要」

 奈良県、女子大学生(二〇)「何でも手に入る時代に豊かに育ってきた子供たちは命の尊さを認識する機会が少ない。いい先生に会う機会が少ないのだろうか。物事の分別ができる子供を育てるために教育の改善が必要だと思う」

 奈良県、会社員男性(三一)「この十年でモラルが確実に低下している。戦後、継続してきた教育方法が行き詰まっているからではないか。学力面ばかりを重視し、道徳的な教育をおろそかにしてきたツケが出てきている」

≪社会環境 致命的欠陥ある/国の無策感じる≫

 千葉県、男子専門学校生(二四)「ついに日本も来るところまで来てしまった感じがする。テレビゲームに没頭し、人とのかかわりも少なく、親も無関心…。次の世代はどうなってしまうのか。想像したくない」

 東京都、男子大学生(一九)「メディアは少年と家族にばかり原因があるように報道しているが、近年、これだけ多くの少年の凶悪犯罪が起きているのは、社会のどこかに致命的な欠陥があるのではないか」

 和歌山県、会社員男性(五五)「家庭内教育が重要なのはもちろんだが、それ以前に社会環境の整備が必要。国の無策を感じる」

 福岡県、会社員女性(二一)「女性の社会進出を全面的に否定するわけではないが、このような子供の犯罪が増えているいま、もう一度、母親としての義務を見直し、再認識する必要があるのではないか」

 大分県、会社員男性(五〇)「現在の日本は政治家や警察官、教師の犯罪が繰り返され完全に病んでいる。子供たちが見て、大人もでたらめなら自分も、とゆがんできても不思議ではない」

≪その他 反省が伝わらない≫

 秋田県、自営業男性(五四)「加害者の人権と被害者の人権。この世に何種類の人権があるのだろうか。自分がこのような事件の被害者の親ならば、加害者の映像を社会に公開してほしいと思うかもしれない」

 東京都、会社員女性(三五)「少年は身近で『人の死』に出会ったことがなかったのか。小さいころに友達同士でけんかをしたこともなかったのか。何をどうしたら痛いのかに気付く機会はなかったのか…」

 静岡県、主婦(三二)「少年の通っていた中学校にも多数の嫌がらせの電話やファクスがあったというが、いかがなものか。少年のやったことは到底許されることではないが、このような嫌がらせも、少年の行為とどう違うのだろうか」

 岡山県、会社員男性(三二)「殺人を犯したことに対する反省や恐怖心が伝わってこない。虫か何かの命を奪ったような感じだ。それが怖いと思う」

 鳥取県、会社員男性(六八)「被害者の情報は100%公開されるのに、加害者側はまったく報道されない。あまりにも偏った法だと思う」





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