住基ネットはあなたの生活に本当に役立ちそうですか? |
YES 41% |
N O 59% |
あなたは情報漏洩を心配していますか? |
YES 72% |
N O 28% |
住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)が8月25日から本格稼働したのを受け「生活に役立ちそうか」「情報漏洩(ろうえい)を心配しているか」意見を聞きました。
28日午前10時まで募集したところ、486人(男性408人、女性61人、性別不明17人)から回答がありました。
寄せられた主な意見は次の通りです。
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北海道、無職、男性(四〇)「情報漏洩よりも、住基ネットにどんな価値があるか、はっきり示していないことの方が問題だ」
埼玉県、男性会社員、(四三)「わが家には市役所からウイルスメールが送られてきた。わびてきたのは十日後。後手後手の役人に情報漏洩防止を真剣に考えている者は少ないと感じる」
千葉県、男性会社員(三一)「安心といわれても説得力がない。外部から侵入を試みてチェックすればいい。ただ、内部からの漏洩もありうるので心配だ」
千葉県、男性会社員(三六)「すでにクレジットカードなど、多くの企業にデータ登録している。プライバシーを守るなら、これらすべて止めねばならない」
神奈川県、男性会社員、(四五)「さまざまなウイルス攻撃に遭っているOSをベースにしており危うい。役所の担当者がどこまで注意しているのか危惧(きぐ)される」
岐阜県、男性会社員(五六)「私は足が不自由。早く自宅のパソコンで(届け出などを)できるようにしてほしい。背番号制を導入して、脱税が不可能なシステムに進化させてほしい」
京都府、無職男性(五五)「特に秘密もないので、漏れても何の痛痒(つうよう)も感じないが、金融関係やパスポートに関して悪用されたら困る」
大阪府、男子高校生(一八)「本当に安全か、と疑ってかかればきりがない。どれだけ完璧(かんぺき)にやったつもりでも、穴があるもの。その穴を小さくすべき」
鳥取県、公務員、女性(二二)「勤めているのでよく分かるが、漏洩のことは正直不安だ。今のままの方がまだよいと思う」
愛媛県、男性、自営業(七六)「さっそく住基ネットカードを作った。早く健康保険などに使えるようになってほしい」
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記者のひと言 寄せられた回答では、情報漏洩の危険性について、公務員の間でも見方が分かれました。利用者はシステム稼働後も状況を監視し、将来的に利用範囲を拡大していくのか否か、慎重に見守る必要がありそうです。(健)