邦画は今後も欧米の映画と肩を並べられるでしょうか? |
YES 41% |
N O 59% |
あなたは最近1年間に、5回以上映画館に行きましたか? |
YES 30% |
N O 70% |
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ベネチア国際映画祭で「オープン2003年特別賞」をもらった北野武監督(AP) |
今回は「座頭市」を主演、監督した北野武さんがベネチア映画祭で監督賞に輝いたことにちなみ、邦画が今後も世界市場で生き残れるか意見を聞きました。
11日午前10時まで募集したところ、411人(男性323人、女性72人、性別不明16人)から回答がありました。
寄せられた主な意見は次の通りです。
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北海道、女性会社員(三二)「テレビで人気の人がそのまま出演しているので、ドラマを大画面で見るだけの気がしてしまい、レンタルビデオでいいと思ってしまう」
埼玉県、男性会社員(三三)「話題性はあっても、ロードショーで見たい邦画は皆無。過去の作品のレベルには到底達していない。映画祭での受賞はいいが、評価は質に直結しない」
東京都、公務員、男性(三一)「演技できないアイドルが出演する低レベルの映画が多すぎる。特定のファンは来るが、日本の恥だ」
兵庫県、無職男性(六二)「物づくりが遠のく日本の世情が映画界にも影響しており、こだわりを持った製作者がいなくなった。日本の情緒を取り込んだ、深い作品が期待されている」
兵庫県、男性会社員(三八)「ハリウッドのような莫大(ばくだい)な資金を使った作品でなく、親子愛、夫婦愛や日本人の心をじっくり描いた作品を期待している」
鹿児島県、公務員、男性(五四)「たけしは頑張っているが、邦画全体は韓国などに押されている。人生を考える作品もただ暗く、監督の才能のなさを感じる。若者に受けようという発想」
沖縄県、男子大学生(二一)「映画館でバイトしていてほとんど見るが、がっかりすることが多い。作品自体はもとより、予告編の作り方が卑(ひ)怯(きよう)。本編とはまったく違う吹き替え、時系列を無視したカットの切り張りなど、かけ離れ過ぎ」
海外在住、男性(六七)「米サウスカロライナ在住だが、当地では米国以外の映画を劇場で見られる機会は、『千と千尋の神隠し』を除き皆無。質の高いものがあるのだから、米国民に楽しんでもらい日本文化を知ってほしい」
海外在住、自営業、男性(四五)「受賞は喜ばしいが、自国の作品の評価を海外に委ねている印象。邦画が元気になるには、自分たちの価値観できっちり批評できる環境作りが第一」
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記者のひと言 邦画に対し、厳しくも熱烈なエールが目立ちました。個人的にはアクション映画より、人間の感情の機微に触れる落ち着いた作品が魅力です。入場料が安くなればいいのですが。(健)