医師の診断・治療を信頼していますか? |
YES 39% |
N O 61% |
患者は、事前の情報開示などで身を守ることができると思いますか? |
YES 31% |
N O 69% |
|
東京慈恵会医大付属青戸病院の家宅捜索で押収した資料を運びだす捜査員ら=25日午前11時25分、東京都葛飾区 |
今回は昨年11月に慈恵医大病院で、未熟な技術による死亡事故が発生するなど深刻化する医療ミスについて意見を聞きました。
2日までに450人(男性350人、女性82人、性別不明18人)から回答がありました。
寄せられた主な意見は次の通りです。
● ● ●
北海道、女性会社員(二九)「田舎に住む祖母は白内障の手術ミスで片目がほぼ見えなくなりました。手術後、都市部で診察を受けたところ、『必要のない手術』と言われました。それ以降、セカンドオピニオンが必要と思っています」
新潟県、男性(六五)「慈恵医大病院の事故で驚くのは病院側が原因を検証・究明し、防止策を実施していないことだ」
長野県、男性会社員(三六)「患者が医師、病院を選べるように過去の治癒率などのデータの公開が必要だと思う。病院では医師が一番偉いので、医師への監督が不十分だ」
埼玉県、男子大学生(二六)「医師にかかる際に最初から疑心暗鬼になるのはどうか。疑問に思うことは質問すれば大抵の医師は懇切丁寧に説明してくれるものだ」
東京都、女性会社員(三五)「患者は受けている治療についてされるがままにならず、医者を質問攻めにするぐらいの姿勢が必要だ」
神奈川県、主婦(五四)「若い時から『先生』と呼ばれるエリート意識がミスを起こしていると思う。ミスを犯した医師の情報公開と免許剥奪(はくだつ)を早急に検討すべきです」
静岡県、女性会社員(三六)「今年二月に歯医者にかかった際、麻酔で死にそうになりましたが診察台に一時間以上放置されました」
大阪府、主婦(四九)「先日、父が胃がん切除手術を受けました。せめて、手術が映像で見れるようなシステムになれば、多少不信感は無くなるかもしれません」
兵庫県、男性会社員(五九)「昨年胃がんを発症しました。ところが、診断がコロコロ変わったため、病院を替わりました。そのままいれば、胃を全摘出する手術をしていたかと思うとぞっとします」
鹿児島県、自営業、男性(四八)「医師同士で、相互に診療の内容を監視するシステムを構築する必要がある」
● ● ●
記者のひと言 医療の現場は知識の詰め込みに偏っていると言われ、医学界の閉鎖性や患者への傲慢な態度も目に付きます。今必要なのは倫理観や人間性を重視した医学教育です。(英)