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産経Webeアンケート
YES? NO? 私も言いたい 集計結果
Question No.32 小津映画は好きですか?


小津映画は好きですか?
YES 75%
N O 25%
小津監督が描く家族像とあなたの家族は重なり合いますか?
YES 38%
N O 62%




 今回は、12月12日に生誕100年、没後40年を迎える映画監督、小津安二郎の記念イベントがめじろ押しであることを受け、「小津映画が好きですか」「小津監督が描く家族像とあなたの家族は重なり合いますか」を聞きました。

 6日までに328人(男性279人、女性38人、性別不明11人)から回答がありました。

 寄せられた主な意見は次の通りです。

   千葉県、無職男性(六〇)「子供が家庭を持って国内外に去り、わが家は四人暮らしになりました。日常の中で家族のきずなを確かめ合っています。小津作品にあるような味のある家族を築いていきたいものです」

 東京都、男性自営業(三〇)「わが家は間違いなく、かの家庭像が現存しています。時は経ても色あせぬ優しい家庭像は模範とすべきでしょうが、今日の世情は悲しいことばかりです」

 神奈川県、男性会社員(四一)「作品が世界で評価されたのは、庶民の視線でつづった普遍性にあったのでしょう。殺伐とした今の時代でも、家族、良心は不滅であってほしいものです」

 静岡県、男性(六八)「高校時代、担任教師が『君たちも小津ファンになれ!』と。それ以来、小津作品はすべて見たと思います。青春のよき思い出です」

 三重県、無職男性(八三)「大正、昭和の時代、はかない人生の表現であっても、時代を感じ、感慨迫る思いがします」

 大阪府、男性公務員(五三)「小津に再び脚光が当たっていることを素直に喜べない。黒澤明のように欧米で評価されて初めて国内で認められるということは、この国では映画を文化としてとらえていない証しだ」

 兵庫県、男性会社員(四六)「小津映画に描かれる会話は微妙な間があって不自然だ。でも映画好きと小津の話題になると、必ずその物まねが飛び出し、いつしか笑っているのだから、時代を超えて小津の魔力は偉大だと思う」

 海外在住、男子大学生(二一)「時代が変わり、見るものの価値観も変わる中で、変わらずに人々に共感を与える小津映画は日本が誇る世界遺産だと思います」

 海外在住、女性(五〇)「小津映画は日本人の立ち居振る舞いや日本語、日本家屋の美を日本人である自分に再認識させてくれます」

  

 記者のひと言 海外在住の方の参加が多く、古き良き時代の日本を懐古されている様子。家庭崩壊が叫ばれる今日、小津映画にかいま見る日本古来の礼節を重んじた生き方の見直しが必要です。(見)





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