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産経Webeアンケート
YES? NO? 私も言いたい 集計結果

Question No.38 フセイン元大統領拘束後のイラク情勢

大量破壊兵器の発見はあるか?
YES 65%
N O 35%
自衛隊はより安全に活動ができるようになったか?
YES 70%
N O 30%


 フセイン元大統領の拘束後のイラク情勢について、18日までに530人(男性448人、女性61人、性別無回答21人)から回答がありました。3分の2以上の人が、フセインの拘束で大量破壊兵器は発見され、現地の治安が回復し、自衛隊の任務がより安全に遂行できる、とみています。戦火はまだ収まっていませんが、平和は着実に近づいているのでしょうか。  寄せられた主な意見は次の通りです。

 【大量破壊兵器】

≪発見されるかは問題ではない 幹部の拘束で解明に進展も≫

 神奈川県、男性会社員(四〇)「フセインは過去に、化学兵器でクルド人の大量虐殺を行った。だから、大量破壊兵器が見つかるかどうかは問題ではない。既に大量破壊兵器を使用したことのある人物が、常時それを保有するのは当たり前である」

 東京都、男性会社員(四三)「大量破壊兵器はあると思うが、フセインはその有無で国際世論が動くことを認識しているので、自白しないだろう。もし発見されるとすれば、他の幹部からの情報か、偶然からではないか」

 静岡県、男性会社員(五四)「今後、幹部が芋づる式に拘束され、大量破壊兵器や生物化学兵器に関する情報が得られれば、実態解明が急速に進展すると思う。フセインは指揮命令が出せなくなった以上、治安は急速に回復すると思う」

 【復興支援】

≪企業集団がインフラ整備を 経済状態回復こそ根本問題≫

 北海道、男性会社員(五九)「日本の民間企業はかつて、イラクの社会資本整備に携わったことがある。このため、民間で構成する企業集団を作り、イラクのインフラ整備に充たらせてはどうか。カネを出すのもいいが、現地で物を作ることも大事だ」

 海外在住、無職、男性(七三)「米国は戦後日本に民主主義を持ち込んだように、イラクにも同じことをする。今回の拘束で、この動きは急速に進むと思う。しかし、イラク国民が身をもって民主主義、自由を味わうには、まず教育、医療、土木などインフラ構築・改善が喫緊事だ。日本はこれに協力すべきだ。また、自衛隊をフセイン拘束以前に派遣してほしかった」

 東京都、男性会社員(四三)「テロはフセインの指示というより、反米感情の強い過激派が個々に行っていると思われるので、今後も状況は変わらないだろう。反米感情の背景には経済的困窮がある。イラクの経済状態を回復させることが根本的な解決策である。わが国は経済的、人的支援を躊躇(ちゅうちょ)すべきではない」

 東京都、主婦(三四)「テロは減るかもしれないが、なくなることはない。また、今のアメリカ中心の復興支援から、国連とイラク国民中心の復興活動に移行すべきだ。イラク国民も新しい国を自分たちの手で作り上げたいと思っているはず。私たちはその手伝いをすればいい」

 長崎県、無職、男性(七五)「フセイン拘束でイラク国民の恐怖心はある程度なくなるだろうが、国外からのテロは減らないだろう。治安が回復しないと復興作業は進まない。しかし、イラク国民からもテロに対し、反撃がなされなければ本当の復興はない。日本も自衛隊の派遣を急がないといけない。国際的な信任も得られない」

 【治安回復】

≪日本は現地の失業者対策を他人任せの統治続くのでは≫

 沖縄県、男子大学生(二二)「フセイン体制の復活の道が消えたことで、治安は安定するだろう。これを機に、日本はイラク復興に積極的に携わるべきだ。地元民の外国軍に対する反感が高まっている今だからこそ、学校などを建設し、積極的に復興に協力することが求められる」

 山形県、男子大学生(二〇)「イラクはこれで名実ともに自由な国になったと思う。しかし、生活は不安定のままだ。日本は、現地の失業者対策にもっと積極的に取り組むべきだ。石油資源が豊かなイラクは、援助がうまく機能すれば、必ず前以上に良い国になると思う。この国がテロリストの手に渡ることは、あまりに惜しい」

 兵庫県、男性会社員(三七)「フセインは生きたまま拘束されたが、国民にとっては既に“死に体”であった人物。頻発しているテロとの関連もなさそうで、状況が大きく変わることはない」

 広島県、自営業、男性(五九)「イラク国内の部族ごとの争いは今後どうなるのか。指導力のある人物がいるとも思えず、他人任せの統治が続くのではないか。残念ながら、簡単に平和が訪れるとは考えにくい」

 【裁判】

≪米軍専行ではゲリラが動く 降伏文書に署名させるべき≫

 茨城県、男子大学生(二二)「フセイン拘束後のイラク情勢は、彼の扱い方によって大きく変わると思う。もし米国が一方的な裁判を行うならば、イラクやイスラムのゲリラは沈黙しないだろう。もちろんフセインは過去に大量虐殺など大罪を犯しているのだから裁かれるべきだが、できる限り公平な裁判を行う必要がある」

 栃木県、無職、男性(六五)「国民を捨てて逃げ回っていたフセインには、国民の支持はないと思うが、一部の正規軍や恩恵を受けていた人々の間には、まだ影響力があり、抵抗運動を続けているものと思われる。フセインは降伏文書に署名し、国民に向けて抵抗運動をやめるように呼びかけるべきだ」
 
 





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