防犯カメラなどの機器で不審者の侵入を防げるか? |
YES 81% |
N O 19% |
教師ら学校側の危機意識は高いと思うか? |
YES 90% |
N O 10% |
今回は小学校に不審者が侵入し、児童を傷つける事件が相次いだことに関連して、「防犯カメラなどの機器で不審者の侵入を防げるか」「学校側の危機意識は高いと思うか」聞きました。
25日までに414人(男性338人、女性55人、性別不明21人)から回答がありました。
寄せられた主な意見は次の通りです。
新潟県、女子大生(二〇)「防犯カメラを設置しただけでは、気休めにしかならない。不審者の用心に気を取られていたのでは、子供たちをのびのびと教育することに支障をきたす」
東京都、フリーター、男性(三二)「防犯カメラなどで厳重に警備をすれば、児童にかえってストレスを与えると思う。小学校の警備をした経験から、校門に立ち子供たちと笑顔で接する職員を置いて、学校に出入りする人々とコミュニケーションをとるのが一番の防犯策だと思う」
神奈川県、主婦(四四)「子供を守るための人員が確保されていない。ガードマンの配置は必要で、そのための人件費は保護者の理解を得て、PTA会費を増額して捻出(ねんしゅつ)してはどうか」
山梨県、無職、男性(六六)「学校は本来開かれたもの。周辺から閉ざしてしまうのは反対。学校関係者のみならず、地域社会が一体となって子供を守るのが大人の責任だ」
滋賀県、男子大学生(一九)「最近、校門が閉まっている学校が多く物悲しい。開門し続けることは児童の安全上、好ましくないのかもしれないが、教師が注意を喚起してこまめに見回りをすればいいのではないか」
大阪府、男性公務員(四七)「公立高教員だが、教員は不審者侵入の際の訓練を受けていない。授業のない時間帯も仕事があって警備にまでかかわるのは不可能。学校はさまざまな人々が出入りする以上、文部科学省はせめて専門の警備員を各校に配置する予算を講じてほしい」
岡山県、男性公務員(五九)「学校は授業をする場。終日、職員室で防犯カメラを操作・監視している環境ではない。子供を守る意識が高くても、業務の態様から危機管理マニュアルが機能しにくい面があるのが現状だ」
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記者のひと言 学校関係者から警備まで手が回らないとの意見が多く寄せられましたが、子供の命を預かっている職場であると強く自覚してほしい。いくら最新機器を設置しても宝の持ち腐れで、まずは地域社会も含めて注意力を養うべきです。(幸)