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産経Webeアンケート
YES? NO? 私も言いたい 集計結果

Question No.43 医師の名義貸し

あなたは、今回の問題が医師のモラル低下に原因があると思いますか?
YES 64%
N O 36%
今回の調査結果で、構造的な問題を抱えるといわれる医療体制の改革が進むと思いますか?
YES 19%
N O 81%


 今回は大学付属病院などの医師が、勤務実態のない民間病院に常勤医師として名義を貸していたことについて、この問題は医師のモラル低下が原因か、また、これを機に国は、医療界の改革を進められるか聞きました。

 29日までに394人(男性322人、女性40人、性別不明32人)から回答がありました。寄せられた主な意見は次の通りです。

  

 山形県、男性、病院経営(四四)「東北、北海道は深刻な医師不足で、努力しても基準の常勤医数を満たすのは困難。厚労省は、医師不足地域の基準数を下げるよう決断してください」

 東京都、男性会社員(二七)「医療については情報が判然とせず、分からないことが多すぎる。業界とは無関係な有識者に医療費などを徹底調査させるべきだ」

 東京都、主婦(四九)「医師の資格を持ってしまうとプライドだけが大きくなり、技術が伴わない人が多すぎると思う。もっとボランティア精神を持ってほしい」

 神奈川県、無職男性(六八)「名義貸しは医師だけでなく、資格を必要とする業界にみられる。彼らに罪悪感はないようだ」

 山梨県、男性会社員(三九)「医療体制の改革は進んでほしいが、厚労省にも文科省にも、今までの行動を見る限り全く期待できない」

 長野県、無職男性(七六)「病院をどこまで信用してよいのか不安でならない。原因を根本的になくす制度改革が必要だ」

 京都府、男子大学院生(三五)「大学病院で無償で外来業務をしている。大学病院はこうしたボランティアで支えられている実態の一部が明らかになったと思う」

 大阪府、男性公務員(四三)「国は大学病院で働く医師の人件費を低く抑えるため、名義貸しを容認してきたのではないか。国立大学の独立行政法人化に合わせて取り締まりを始めた国のやり方に怒りを感じる」

 香川県、男性医師(三六)「これだけ名義貸しが騒がれても、私の周囲ではいまだに行われている。問題の根本は医師の少なさではなく、病院が多すぎるからだ」

 米国シカゴ在住、主婦(五五)「日本の医師の待遇が悪すぎる。医療システムも、米国と比較すると十年以上遅れているようだ」
 

  

 記者のひと言 現場医師からの反論や構造改革への意見が目立ちました。一方で、「無資格者が名義を借りて業務」と勘違いしている読者も多く、不透明な医療問題の根深さを感じました。(見)





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