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VOL.70
義務教育改革案
Q 義務教育の『6・3制』の変更に賛成ですか?
YES  43%
N O 57%
Q 『6・3制』に、不都合を感じたことはありますか?
YES  29%
N O 71%
義務教育を、いまの6・3制から市町村が地域の実情に合わせ、5・4制など独自に編成できる「義務教育改革案」を文部科学相がまとめました。今回は「義務教育の『6・3制』の変更に賛成ですか」「『6・3制』に不都合を感じたことはありますか」について意見を聞きました。
12日までに352人(男性309人、女性43人)から回答がありました。主な意見は次の通りです。
私も言いたい
福岡県、男子大学生(22)「現状の6・3制では多感な中学時代に、じっくり腰をすえて勉強したり、読書、スポーツに打ち込むことが難しい。スタートを繰りあげて1年間の余裕を持たせることに意義があると思う」

兵庫県、女性公務員(35)「心身の発達差が著しい小学校5、6年生を見ていると、今の制度では指導が難しいように感じる」

東京都、無職男性(37)「地方に教育権限を与えることを評価する。地方ごとに特色ある教育を行うことに意味がある」

福岡県、男性会社員(36)「6・3制は日本の文化になじんでいる。国家は厳然とした意思を地方に示さねばならない。教育は国家の基本をなすもの。権限移譲という次元ではない」

大阪府、男性会社員(37)「小学校、中学校と分けるより、いっそ9年制にしたほうが一貫性が出てよいのではないか」

千葉県、無職男性(34)「市町村ごとに制度が変われば転校生の扱いで問題が生じる。制度は全国で統一すべきだ」

大分県、男性公務員(41)「高校まで義務教育とし6・6制にするのがいい。ただし、進学に値しない(学力の)生徒は留年させて、何年かけてでも教育するようにしては」

大阪府、女性(43)「『小学生による凶悪犯罪』が続いていることへの対症療法として“思いついた”感じ。もっと長期的視点に立った教育制度改革をやってもらいたい」

山梨県、自営業、男性(65)「地方に『制度改革を委ねる』とは文部科学省の責任放棄に過ぎません。全くのナンセンス」

神奈川県、無職男性(73)「教育制度を市町村の実情に合わせて変えると混乱するばかり。文科省の意図はどこにあるのか首をかしげたくなる」
記者のひとこと
中学校は、小学校と比べ不登校になる子供の率が8倍。6・3制がうまく機能していないことを踏まえ、文科省は市町村に責任を丸投げせず、国の責務として改革を急ぐべきです。(村)
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