退避勧告が出ているイラクに入国した行動は適切だったと思うか? |
YES 6% |
N O 94% |
犯人側が要求した『自衛隊撤退』を拒否した政府の姿勢は評価できるか? |
YES 93% |
N O 7% |
イラク邦人人質事件は15日夜、3人とも無事解放されるという急展開を見せました。今回はこの事件で、「退避勧告が出ている中でのイラク入りは適切だったか」「自衛隊の撤退を拒否した日本政府の姿勢は評価できるか」について聞きました。
15日午前11時まで募集したところ、3万1295人(男性2万3848人、女性6678人、性別不明769人)とこれまでにない大勢の方から回答がありました。
寄せられた主な意見は次の通りです。
● ● ●
北海道、男性会社員(二九)「三人にはことの重大さを分かってほしい。日本のボランティアのイメージががた落ちしなければいいのだが…」
海外在住、自営業、男性(五四)「軽率な行動をとる人々のせいで、他の海外在住者の身にも危険が及びかねない。そう考えれば、政府のテロリストと取引しない決断はありがたい」
東京都、男子高校生(一八)「私の夢は商社マン。日本人は簡単に屈服すると海外で思われるのは好ましくない。政府の毅然(きぜん)とした対応はいいと思う」
長野県、女子中学生(一四)「退避勧告が出ていても、ボランティアがしたいのならサマワでイラク支援している自衛隊に協力すべきだった」
宮城県、主婦(四〇)「自衛隊を派遣したら世界の日本を見る目が変わった。テロリストの撤退要求に屈するのはよくない」
宮崎県、無職、男性(七四)「北朝鮮による拉致事件とはまったく事情が違うことを家族や関係者は理解すべきだ」
広島県、男性会社員(六一)「子供を思う親の気持ちは理解できるが、冬山登山で遭難した人すら持っている社会や国に迷惑をかけたという気持ちが感じられないのにはあぜんとした」
石川県、主婦(四一)「三人のような人たちがいるから、信頼関係が積み重ねられ本当の支援もできる。日本もアメリカの顔色を見るだけでなく、信頼を第一にした外交を進めてほしい」
福島県、女子大学生(二〇)「自己責任の一言で三人を切り捨てる論調には賛同しかねる。一昔前まで『金は出すが、人は出さない』と非難されたのはどの国か? 彼らの志まで踏みにじる周囲の発言には違和感を覚える」
● ● ●
記者のひと言 人質の3人が無事だったのは何よりでした。ただ、日本中が家族の言動に“振り回された”のも事実でしょう。今回の回答は家族に注文をつける声も数多くありました。(俊)