| 産経Webに戻る | アンケート集計結果 |
VOL.95
中学受験
Q 中学受験の過熱が公立校の荒廃を招くと思いますか?
YES 39%
N O 61%
Q ゆとり教育の見直しで中学受験熱は沈静化すると思いますか?
YES 19%
N O 81%
 大手学習塾の調査で「ゆとり教育」の内容が明らかになった平成11年から首都圏の中学入試受験率が上昇し、今年は6人に1人に達したことがわかりました。今回は「中学受験の過熱が公立校の荒廃を招くと思いますか」「ゆとり教育の見直しで中学受験熱は沈静化すると思いますか」を聞きました。
 
 10日までに403人(男性321人、女性82人)から回答がありました。主な意見は次の通り。

私も言いたい
兵庫県、女子中学生(15)「授業時間と内容は削減されたが、高校入試は“ゆとり”のレベルではない。教科書に出ていない問題があり、困る」

愛知県、男子高校生(17)「教師の能力不足と不公平になりやすい内申点を重視する公立高の受験制度が過熱の原因」

神奈川県、男子大学生(21)「子供たちは塾の課題に追われ、私が小学生だったころよりも遊べていない。公立中学が偏差値によるクラス分けをしない限り、私学受験は減らない」

東京都、男性会社員(26)「学力が低下した公立より私立に行かせたいと思う親の気持ちは、競争社会のなかでは自然の摂理」

福岡県、男性公務員(29)「優秀な人間が私立に行けば公立が『吹きだまり』的イメージになる。ゆとり教育の見直しは当然」

東京都、女性会社員(37)「学力重視の傾向が強すぎる。子供は友人と遊びながら社会のルール、道徳、モラルを学ぶ。まずは大人の意識改革を」

大阪府、主婦(48)「今回のアンケートの設問が逆。公立校が荒廃しているから、私学に子供を託すのであって、中学受験が先にあるのではない」

千葉県、男性会社員(48)「政府が頼りにならず、将来は『自分の力で何でもできるようにしておかなければ』という危機感の表れ」

神奈川県、男性会社員(59)「受験競争があった方が社会が健全化する。『結果平等』を目指す社会はどこも停滞する」

千葉県、男性会社員(63)「ゆとり教育が中学受験に拍車をかけていることは明らか。ある程度の競争は必要で、学力に平等を求めるのはナンセンス」

大阪府、自営業女性(68)「受験のための私塾が乱立。あの手この手で受験生の親の懐を狙う。これが将来のために良いことなのか心配です」
記者のひとこと
子供は公立校に入れてさまざまな価値観を持つ友達と地域の人々に囲まれて成長してほしいと思いますが、学力低下はやはり心配。子供の能力を引き出す魅力ある教育を望みます。(村)
| 産経Webに戻る | アンケート集計結果 |