私もいいたい
集計結果は毎週金曜日の朝刊に掲載
VOL.152
個人情報保護法1年


Q 個人情報保護法の施行で何か不都合はありましたか?
YES 16%
N O 84%
Q 施行によってメリットはありましたか?
YES 16%
N O 84%
Q 個人情報保護法を理解していると思っていますか?
YES 49%
N O 51%
「個人情報保護法1年」について、4日までに283人(男性247人、女性36人)から回答がありました。主な意見は次の通りです。
一定の効果
埼玉・男性会社員(34)「勧誘電話やダイレクトメールが減ったようだ。安心して暮らすためにも必要な法律だ」

東京・女性会社員(38)「本来、守られてしかるべき情報が長期にわたって無法地帯に置かれていたことに不満だった。今後、改定を重ねていくことを期待している」

東京・男性会社員(39)「日本社会は従来、個人のプライバシーに無頓着だったが、保護基準ができ、互いに尊重する流れに変わってきた」

千葉・男性会社員(42)「欠陥が多く軌道修正しなければならないが、個人情報を守るよりどころらしきものができたことは喜ばしい」

岩手・男性会社員(54)「勧誘電話を撃退しやすくなった」

広島・男性公務員(56)「公開すべき情報、共有すべき情報についても過剰反応がある。しかし、これは情報の保護が意識されつつあるからこその反応。知る権利、報道の自由とのバランスで積み重ねが必要だ」


匿名社会が進む
京都・女子大学生(19)「犯罪者の氏名などが公表されない例が増えた。クラス名簿を作らないなど、やみくもに匿名社会が進展している」

静岡・主婦(34)「小学校のPTA名簿を見られず、連絡のつかない保護者がいて防犯パトロール当番などが機能しなかった。疑問を感じる」

大阪・主婦(41)「学校の連絡網がなくなり緊急時に不便な思いをした。しかし、教材販売や家庭教師の勧誘電話は相変わらずかかる。情報漏洩(ろうえい)は防げない」

東京・男性会社員(49)「公的な機関が特に過剰反応している気がする。保護が必要なのはわかるが、基本として、情報を扱うモラルについて考えるべきだ」

埼玉・主婦(63)「よく理解できていないので、何がメリットなのかわからない。何でも保護しすぎて社会をかえって悪くすることを懸念する」

福岡・男性自営業(64)「過剰反応や拡大解釈をしている自治体、病院、学校、団体などが多すぎて社会生活が不便になっている」

明確な基準を
埼玉・男性会社員(28)「法律名を『個人情報適正使用法』としておけばこんな過剰反応は起きなかったのではないか。保護だけがすべてと勘違いし思考停止している人が多すぎる」

埼玉・男性会社員(45)「げた箱に名前を書かせないとか、常識を逸脱して反応しているケースがある。もっと、法の運用に明確な基準がほしい」

大阪・女性会社員(45)「法律ができたことで安心し、犯罪者の摘発など本来必要な対策が遅れていないか」

和歌山・男性会社員(49)「法律への無知、無理解などが無用な混乱を招いている。見直しを含めた周知徹底が必要だ」

兵庫・男性会社員(55)「保護の判断がケース・バイ・ケースで異なりそうで怖い。ひと目で理解できる基準がほしい」

秋田・男性無職(68)「匿名社会推進法になるおそれがある。日本社会は隣近所をはじめお互いのことをよく知っていたから安全な社会が維持されていた」


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