集計結果は毎週金曜日の朝刊に掲載
VOL.156
延命措置
Q あなたは延命措置を望みますか?
YES 9%
N O 91%
N O 91%
Q 判断を家族に任せることに不安はありますか?
YES 35%
N O 65%
N O 65%
Q 延命措置中止のために法整備は必要ですか?
YES 89%
N O 11%
N O 11%
「延命措置」について、9日までに962人(男性765人、女性197人)から回答がありました。主な意見は次の通りです。
◆望まない
大阪・女子大学生(19)「家族が一週間ぐらい頑張ってくれれば満足。幸せに逝けると思う」
富山・男子大学生(21)「家族を苦しめて永らえる命にどれほど意味があるのか」
埼玉・男性公務員(32)「家族や国に迷惑をかけるのは嫌だ。自分の希望と家族の判断が一致するような家族でありたい」
愛媛・男性自営業(35)「チューブや機械につながれて最期を迎えたくない。延命措置より苦痛緩和を選択する」
東京・男性会社員(42)「延命措置は必要ないが、その際の家族の心のケアは必要」
東京・男性会社員(43)「単に生かされている状況であれば、医者の自己満足か倫理観を押しつけられている感じがする」
北海道・主婦(51)「生かされているだけの治療は望まない。だが、残された家族が納得できるだけの時間は必要と思う」
東京・男性自営業(55)「重要なのは誰に延命措置の最終決定権があるか。母には望むようにし、自身のことは長男にすべてを委ねる」
兵庫・男性無職(68)「近年の医療事情は一般人の生命観を変えてしまった。本来は自然が命じるままにあるべきでは。過度の延命はかえって人間の尊厳を損ねる」
◆生きたい
宮城・男子大学生(22)「植物状態となった人間にも生きる権利はある。意思確認できないから人間ではないように社会が扱ったり、経済負担を理由にするのはおかしい」
奈良・男性会社員(27)「医者は命を救うのが仕事で、延命措置の中止は仕事の放棄になる」
埼玉・男性会社員(35)「人間死んだら終わり。わずかでも可能性があれば延命を考えるべきだ」
東京・男性会社員(47)「延命治療をしているからこそ、医療技術も進歩するのでは」
大阪・女性(49)「せっかく生まれてきたのだから、できる限り生きたい。自分も子供も生きられるところまで延命措置をするつもり」
三重・男性会社員(47)「ひとつの病院の判断だけで延命措置中止は時期尚早。家族に判断を任せるのはやや不安」
広島・男性無職(64)「少しでも意識がある場合は、延命措置を続けるべきだ」
神奈川・男性会社員(67)「延命措置中止は人間の尊厳を否定する。科学の力に従い、最善を尽くすのが当然」
◆判断はだれが?
京都・男子専門学校生(19)「死に対する考え方は人それぞれ。宗教によっても違うので、自由度の高い法整備が必要」
東京・女性フリーター(22)「家族と本人の意思を大切にすべきで、医師も法律も関係ない」
千葉・男子大学生(24)「悪用されて殺人が行われる恐れもある。規制や罰則はきちんと考える必要がある」
東京・女性会社員(24)「脳死と同じく法のもとで進められないと、医師が適切な判断を下せなくなり、不安が増える」
大阪・主婦(30)「身内に延命措置を中止する判断を委ねるのはあまりにも酷な話。医師も罪の意識にさいなまれるかもしれないので、きちんと法整備すべきだ」
埼玉・主婦(43)「家族を持たない人のために法律に則した書類整備、立会人など規定が必要」
東京・男性自営業(54)「ドナーカードのように、『延命措置意思表示カード』を国民が記入し保有する制度を」
香川・女性(57)「医療は進歩のある世界だから、その都度の進歩に合わせた法整備を」
埼玉・男性(64)「法律で寿命に関与すれば、さらに人命が軽視されることになるのでは」
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