私もいいたい
VOL.180
高校未履修問題


Q 世界史の必修は適切だと思いますか?
YES 73%
N O 27%
Q 文科省は教育現場へのチェックを強化すべきですか?
YES 79%
N O 21%
Q 受験に配慮したカリキュラム編成は問題だと思いますか?
YES 65%
N O 35%
学習指導要領で定められた必修科目の授業を行わず、全国の高校で生徒が卒業できない恐れが出ています。「高校未履修問題」について31日までに362人(男性299人、女性63人)から回答がありました。主な意見は次の通りです。
日本史も
京都・女子大学生(21)「自国の歴史を知らないのは恥ずかしい。日本史を必修に」

 東京・女子大学生(21)「世界史は絶対必修だ。今世界で起きている紛争や国際問題を深く理解できる」

 山梨・男子大学生(23)「そもそも義務教育ではない高校に必修科目が存在することがおかしいと思う」

 千葉・男性フリーター(33)「世界の現状を学べる地理を必修とすべきだ」

 東京・男性会社員(46)「日本史、世界史、地理のうち2科目で十分」

 埼玉・男性会社員(54)「義務教育ではないので、習得時間に関係なくテストで単位確認すればいい」

 神奈川・男性自営業(61)「歴史を日本と世界に区分していること自体が時代錯誤だ。一緒に教え、それで2単位にすればいい」

 神奈川・男性自営業(75)「日本史、世界史、古典文学は日本人としての意識、正義感、人生観などの形成に必須条件だ。すべて必修に」

指導要領
京都・男子大学生(22)「文科省が高校教育に明確なビジョンを示してこなかったことが原因だ」

 徳島・男性会社員(36)「指導要領の内容を、各学校の独自性で弾力的に対応できるようにすべきだ」

 宮崎・男性会社員(43)「センター試験の科目と主要5教科の必修科目を同じにすれば問題は起こらなかった」

 東京・主婦(45)「ずさんなチェックをしていた役人にも責任がある。現場と現実の受験との隔たりも根本原因」

 岩手・男性会社員(54)「文科省および、教育関係の審議会のメンバーは、最短1年は定期的に現場で教鞭(きょうべん)を取るべきだ」

 兵庫・男性無職(62)「早急な制度見直しが必要。機能していない教育委員会の改廃を」

 栃木・女性(68)「教育者の資格が問われる問題。ちゃんと履修した生徒が納得いくような処置を望む」

入試対策は
 神奈川・男子高校生(18)「学歴主義がはびこる社会を生きるには、受験用カリキュラムを求めるのは当然だ」

 茨城・男子大学生(19)「受験に配慮ではなく、カリキュラムに配慮した受験制度に変えていくべきだ」

 兵庫・女性無職(24)「世界史を履修しなかったが、入試対策のためなら、むしろうれしかった。希望の大学に入れなければ進学校に行った意味がない」

 愛知・男性会社員(39)「高校は大学進学のための通過点ではない。行うべき教育や指導があるのに教師が分かっていない」

 神奈川・男性会社員(45)「学校が受験の実績のみで評価される現状を変えなければ、このような問題は続くだろう」

 東京・男性会社員(56)「学校の授業だけでは合格できない受験制度が問題」

 京都・男性無職(66)「受験に配慮した体制は必要だが、高校として全人教育を心がけるのが大事なこと」



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