私もいいたい
VOL.194
犯罪被害者の法廷参加


Q 犯罪被害者の法廷参加に賛成ですか?
YES 81%
N O 19%
Q 被害者の「論告・求刑」も認めるべきですか?
YES 68%
N O 32%
Q 量刑に不当な影響は出ると思いますか?
YES 66%
N O 34%
法制審議会(法相の諮問機関)刑事法部会は、犯罪被害者や遺族が裁判に出席し、法廷で被告に直接質問したり量刑を主張できる被害者参加制度の要綱案をまとめました。149人(男性126人、女性23人)から回答がありました。主な意見は次の通りです。
賛成
 埼玉・女性無職(28)「被害者の無念を伝えられる場は検察官の隣にしかない。真実を述べる機会が必要」

 大阪・主婦(32)「被害者の不利益防止も含めた、犯罪防止の切り口になり啓蒙(けいもう)となる」

 徳島・男性会社員(36)「ようやく被害者の立場に立った裁判が行われるようになる」

 岩手・男性会社員(42)「日本は被告側の情報公開が皆無に等しい。被害者や遺族が質問や主張をするのは当然の権利だ」

 山形・女性(43)「誰のための司法で何のための裁判かを考えると、被害者第一という姿勢は評価すべきだ」

 兵庫・男性会社員(59)「被害者に語る機会を与えるのが平等であり、法廷参加は遅すぎたぐらいだ」

 福岡・男性自営業(61)「裁判官の社会常識に疑問を感じることが多い。そのすき間を埋めるためにも必要だ」

 宮崎・男性無職(72)「加害者の人権のみが尊重されている現状のバランスがとれる。刑事罰は応報刑であるという原点に戻るべきだ」

 
論告・求刑は?
 東京・男子大学生(21)「被害者の感情を考慮した正当な量刑を決められるのでは」

 愛媛・男性会社員(37)「デリケートな問題であり慎重な対応が必要。裁判員制度との兼ね合いもある」

 埼玉・女性会社員(39)「凶悪犯罪に限るなど、ある程度制限すべきだ」

 神奈川・男性自営業(49)「影響は出るが、より真実に近いものがわかっていいと思う」

 東京・主婦(50)「加害者に罪を認識させるとともに、軽い量刑を勝ち取ることが弁護士の仕事であるかのような誤った風潮を正すためにも当然」

 宮城・無職(61)「裁判官の量刑が極めて低い現状では、被害者の意見も参考にすべきだ」

 
反対
 滋賀・男子大学生(21)「被害者の主張は感情的、情緒的すぎる。裁判は冷静さが保たれてこそ」

 大阪・男性会社員(22)「裁判員制度が実施されると一般人の感覚が加味されるだろうから、あえて被害者を参加させる必要はない」

 海外在住・男性(35)「人情として分からないこともないが、過度の情状酌量が行われる事に懸念がある」

 東京・女性会社員(37)「情を排し、機械的に裁かれることで司法に対する信頼が担保されていると思う」

 岐阜・男性会社員(37)「直接意見を述べるのではなく意見書などの形で提出し、代理人に行ってもらうべきだ」

 東京・男性(48)「被害者側の選択制にすべきだと思う」

 千葉・男性会社員(51)「裁判員制度が導入されると、裁判に慣れていない素人の感情を動かし被告に不利な判断を下す心配がある」

 大阪・男性無職(64)「混乱するだけ。問題は量刑が一般人の考えるものより軽すぎることだ」

                   


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