私もいいたい
VOL.204
終末期医療


Q この指針により患者の意思が十分に尊重されると思いますか?
YES 29%
N O 71%
Q 医療現場の悩み解決に一石を投じたといえますか?
YES 71%
N O 29%
Q 終末期医療の現場の体制整備が進むと思いますか?
YES 55%
N O 45%
 回復の見込みがなくなった末期状態の患者に対する「終末期医療」について厚生労働省は、医療の開始・不開始をチームで判断するなど、決定手順に関する指針を大筋でまとめました。17日までに91人(男性64人、女性27人)から回答がありました。主な意見は次の通りです。
指針は十分か
 静岡・女性会社員(42)「家族が寝たきりになり約17年。回復の見込みもなく、呼吸器をつけて生き続けることに意味があるのか。もっと早く議論を進めてほしかった」

 東京・男性会社員(59)「患者の意思が十分に尊重されるかどうか危惧(きぐ)する。人の考えや意思は変化するし、死に際してはなおさらだ」

 群馬・男子大学生(20)「親に長く生きてほしいと願う子の思いもある。家族それぞれの立場も考慮するべき」

 大阪・主婦(31)「終末期医療は大きな一歩を踏み出した。さらなる定義や現場の整備を期待する」

 兵庫・男性自営業(71)「患者本人の意思が最も尊重されるべきだ。この指針はまだ不十分」

 兵庫・男性会社員(35)「医療現場で働く医師らの苦悩が少しでも解消されるよう期待する」

 埼玉・男性公務員(33)「日本人の道徳観、死生観、倫理観が変わらなければ、指針を作ったところで変化はないだろう」

 
体制整備も 
 千葉・男性会社員(28)「患者本人の意思に従い、人間らしく死を迎えられるように、設備や体制を整えるべし」

 大分・女性会社員(40)「臓器提供意思表示カードのように、終末期医療意思表示カードを作成するといい」

 埼玉・男性自営業(56)「営利のため医師が生命維持装置を使うケースが少なくなることを願う」

 鹿児島・女性会社員(38)「複数の病院などで構成される第三者機関や、患者や家族に終末期医療についてわかりやすく説明するコーディネーターなどの配置を検討しては」

 茨城・主婦(64)「医療現場は医師不足。本当に治療を要する人に医師の時間は割かれるべきだ。指針を機に医療現場が変わることを期待する。延命治療は望まない。むしろ苦痛緩和や心のケアが必要」

 北海道・男性(70)「確実に回復が望める場合をのぞき、延命措置は必要ない」

 兵庫・女性(35)「終末期医療の開始、不開始などを判断する医師、看護師らのチームに、倫理教育の必須化が必要」
家族意見の重視を
 愛知・主婦(62)「医師の助言に基づき親族で判断した結果、親に延命治療は行わなかった。ベストの選択だった」

 広島・男性会社員(45)「終末期医療に家族の意思が尊重されるのは当然。意思に従った医師を警察が殺人だとして逮捕するのはおかしい」

 奈良・主婦(38)「生前から母が自分の死について積極的に考え、家族に話していたことがあり、脳腫瘍(しゅよう)の母を自宅で看取ることができた。指針の発表により終末期医療について家族で考える機会が広がってほしい」

 茨城・男性会社員(46)「本人が末期に真意を伝えることができるのか。正解のない問いほど難しいものはない」

                   


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