VOL.208
ふるさと納税
Q 制度化された場合、あなたは「ふるさと」に納税しようと考えますか?
YES 32%
N O 68%
N O 68%
Q ふるさと納税を選択した場合、居住地に対する税負担が少なくなることが、不公平感を招くことになると思いますか?
YES 61%
N O 39%
N O 39%
Q 都市と地方の財政格差是正に役立つと思いますか?
YES 32%
N O 68%
N O 68%
政府は個人住民税の一部を生まれ育った故郷に納める「ふるさと納税」構想の検討を始めました。都市と地方の財政格差を縮小させることが目的ですが…。22日までに139人(男性113人、女性26人)から回答がありました。主な意見は次の通りです。
◆故郷に貢献
埼玉・男性公務員(33)「地方出身者として地元がさびれていくのは見過ごせない」岐阜・男性会社員(37)「ふるさとの税金で育ち、教育を受けたのに納税は現在の居住地というのは不公平」
静岡・女性会社員(42)「格差是正に多少役立つのでは。北海道夕張市出身の人は、夕張に納税したいと考えるだろう」
東京・男性会社員(48)「都市一極集中の抑止効果に少しでもなるよう期待したい」
埼玉・男性自営業(56)「都市と地方の財政格差是正には非常に効果的だ」
広島・男性(65)「定年退職後、都会から田舎への移住が増えると、介護・医療に予算が必要になる。その緩和策で前住所地の自治体が老後の定住先に金銭的支援ができるなど、ふるさと納税が活用できればいい」
◆選挙対策?
大阪・男子大学生(21)「ごく少額の税のために、システム構築と処理に莫大(ばくだい)な費用がかかる。地域振興券並みの愚策。地方票目当てのパフォーマンスに辟易(へきえき)する」茨城・男性会社員(46)「聞こえのいい、選挙対策話にしか思えない」
愛知・女性会社員(47)「年に1度、帰省するといつも道路工事中。過疎化が進むのに村営住宅を建てている。このような故郷にも私の乏しい収入から納付しないといけないのは釈然としない」
北海道・男性会社員(48)「都市と地方の財政格差は構造的な問題。このような小手先では解消しない」
沖縄・主婦(63)「都市住民は公害や犯罪など地方よりもストレスにさらされている。安易に税制をいじり回さず、都市部の住環境整備にもっとお金をかけるべし」
◆自助努力を
奈良・女子大学生(18)「ふるさと納税を導入しても過疎・過密問題を解決しない限りたいして格差を解消できない」東京・女性公務員(27)「雇用が首都圏に集中してしまうことを何とかしたほうがよい」
海外在住・男性(35)「小さな政府を標榜(ひょうぼう)する政権としては、このようなシステムにお金をかけるのは慎むべきだ」
兵庫・男性公務員(38)「財政格差是正を個人の趣向や思い入れに頼るのではなく、責任をもって改革を進めるのが政治家の役割。これでは政治家の責任逃れだ」
山梨・女性会社員(38)「お金より人が戻ってこなければ地方の活性化はありえない」
徳島・男性会社員(39)「財政格差是正は地方交付税で対応すべし」
大阪・男性公務員(45)「他人の懐をあてにする税制に反対。財政が苦しい地方自治体は自助努力を重ねるのが筋だ」
長崎・男性(78)「生まれ故郷に恩返ししたいなら、寄付をすればいい。地方自治体は裏金や無駄遣いをなくすことが先決」