私もいいたい
VOL.216
業者テスト


Q 業者テストの実施に賛成ですか?
YES 75%
N O 25%
Q 進路指導の目安になると考えますか?
YES 72%
N O 28%
Q 教育現場での偏差値偏重につながると思いますか?
YES 57%
N O 43%
高校受験の過熱を招くとして文部省(現文部科学省)が平成5年に禁止を通知した中学校での「業者テスト」が一部の自治体で復活しています。17日までに116人(男性93人、女性23人)から回答がありました。主な意見は次の通りです。
競争も必要
 岩手・男性会社員(43)「自分の学力レベルを知るために業者テストは必要だと思う。私は会社で人事を担当しているが、競争を避け、楽をすることしか考えず、向上心がない若者が増えていることに危機感を抱いている。ただし、強制するのは問題だ」

 千葉・男性会社員(28)「みんな一緒がいいという横並び主義の考え方が学力低下を招く原因。自分も中学生のときに業者テストを受けたが、役に立った」

 神奈川・男性会社員(28)「教育格差の是正が求められているときに、格差をあおるようなことは絶対によくない」

 鹿児島・女性会社員(38)「ゆとり教育が失敗だったのだから、教育水準を向上させるには必要だ。しかも社会は競争社会なのだから、子供のころから競争にさらされる機会もほしい」

 神奈川・男性会社員(52)「業者テストは、教員の資質の低下を招く。公的機関が行うのが望ましい」
進路指導の目安
 茨城・主婦(42)「現場の先生は、志望校を決めるときにデータがなく困っている。子供の実力を把握するために業者テストの復活を希望する」

 海外在住・男性会社員(45)「子供が高校受験を控えている。進路指導の目安にしてもらいたいしテストへの努力が糧にもなるので導入に賛成」

 東京・男性フリーター(35)「生徒が自分の学力を客観的に把握する機会になるとは思う。しかし、テストの結果だけで進路を決めることがあってはならない」

 神奈川・男性自営業(50)「教員の進路指導の指針として役に立つと思うが、それぞれの学校での教え方や進度には差があるので、あまり意味がないと思う」

 神奈川・男性自営業(76)「テストはあくまで参考資料。工作や衛生、安全環境など実生活や職業に関係したものが職業選択や興味分野の発掘に必要だ」

 大阪・主婦(45)「自分の学力を知る参考、という考え方で受ければいいと思う」
偏差値
 徳島・男性会社員(37)「学力を的確に判断する材料として偏差値を活用すべし。ただし偏差値が低いからといって人間性を否定してはならない」

 岐阜・男性会社員(38)「ある程度は偏差値偏重で良いのではないか。勝ち負けを励みに頑張ることもある」

 千葉・男性会社員(40)「受験競争がある以上、偏差値を参考にするのは仕方ない。問題は偏差値を偏重する教育現場だ」

 静岡・男性公務員(49)「偏差値がなくなれば、代用品が登場するだろう。結局は必要なのだ」

 東京・男性(48)「偏差値はあてにならない。一流といわれる大学を出ていても実務では使いものにならない人間が多くなってきた」

 広島・男性会社員(45)「偏差値偏重は良いとは思わないが、偏差値がわからないと、自分がどの位置にいるのか客観的に図るものさしがない」


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