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毎週金曜日の朝刊に掲載
VOL.122
投票基準
Q あなたの投票基準は人物よりも政策ですか?
YES 84%
N O 16%
Q マニフェスト(政権公約)は参考にしますか?
YES 81%
N O 19%
Q 地域の利益を考慮して投票しますか?
YES 20%
N O 80%
総選挙がスタートし、各地で熱い舌戦が展開されています。今回の選挙の「投票基準」について意見を募集したところ、8月31日までに、1005人(男性873人、女性132人)から回答がありました。投票する際は政策やマニフェストを重視するという人は全体の8割以上に上り、地域への“利益誘導型”の古いタイプの政治家には「NO」を突きつけた人が多かったようです。
私も言いたい
「人」「主張」どちら?
東京・男性会社員(28)「あえて人物。というのは政策を唱える人も、また人だから。選挙前だけ、都合のいいことを言う人も多い」

北海道・主婦(43)「新聞やテレビは、立候補者の政策をもっときちんと伝えるべきではないか。美人だ、経歴だ…では下品だと思う。人気投票ではないのだから、未来を考えて投票すべきだ」

東京・男性(49)「当選したいばっかりに自分の主義、主張を曲げ、党の公認を得て選挙に臨んでいる候補者はまったく信用ができない。大した準備もせず、(対立候補として)軽々しく出馬した人たちも大差はない。まじめに政策で選ぼう」

北海道・男性自営業(51)「拉致問題をはじめとする国家、国民の安全、危機管理について、どれほど真剣かつ優先度を高くして取り組んでいるか、その姿勢を最重視する」

神奈川・男性会社員(55)「政策で投票する時代が来たと思う。国民も選挙に無関心ではいけない。投票率が上がれば、特定団体の票が相対的に少なくなり、みなの意思が選挙結果に反映される」

沖縄・主婦(61)「いかに立派な政策を並べたてても、何だか信頼がおけない人もいる。国政に出るからには、大所高所から見て国全体のことを第一に推し進めようとする人に投票したい」

京都・男性無職(65)「小泉内閣は郵政解散と銘打って、ほかの政策から視点をずらし、信を問う形式をとっているがそれでいいのか。この四年間の政策の成果はどうであったのかが、問われるべきだ」

海外在住・男性無職(69)「候補者の人柄や義理人情の関係、主流派からはずされたことへの怨念(おんねん)を政治行動の主たる動機とするような政治家はもういらない。政策と信念と、日本と日本人のために本気で働くのかどうかが基準」

国益か地元優先か
東京・男性会社員(30)「地元利益誘導型の政治家はいらない。地元意識で国を動かすのはナンセンス。地元への利益を期待して選んでいては日本に未来はない」

沖縄・男性公務員(41)「国会議員は地元の利益よりも国益を優先すべきだ。田中角栄(元首相)の時代から国政は国益より私益に変わった。沖縄に住んでいると、中央の官僚や議員は国政や国境警備など、まったく考えていないような気がしてならない」

熊本・女性(42)「(国会議員が)地域や世襲制度にしばられる時代を終わりにするためにも“落下傘候補”が現れたことを喜ばしく思います」

東京・男性(46)「地元の利益を考えるのは都道府県議員まで。国会議員は国益、社会益。それにしてもいつまで続くのか“土建行政”は…」

大阪・主婦(63)「地元の政治は地方議員がやり、国会議員は国政をする人を選べば国会議員の数も減らせる。小さい政府になっていくことに大賛成です」

三重・男性(63)「国会議員は世界を相手にした国政を担うことが一番だが、小選挙区制であるかぎり、地域への施策も考えてもらいたい」  東京・男性無職(69)「政治家のレベルを言う前に、有権者自身が意識改革を。地域への利益誘導の考え方が、国益を考えないつまらない“大政治家”を生んできた」

富山・男性公務員(50)「すべて考えが同じという集団が考えられないし、危険でもある。異を唱えることも許されない硬直した政党には将来を託したくない」

京都・主婦(52)「分裂選挙になったおかげで、非常に分かりやすくなった。自民党のうさん臭い体質も、随分、きれいになるような気がする」

島根・男性公務員(54)「小泉さんのやり方には恐怖、異常を感じる。気に入らない者は、追っかけてまで、竹で突き上げている感じ」

新潟・女性会社員(57)「自民党が有名人などを立てているが、度を過ぎると国民もあきれる。民主党が漁夫の利を得る可能性もあるだろう」

マニフェスト
千葉・男性無職(35)「マニフェストはパフォーマンスにすぎない。問題は議員の資質。道徳観、国家観、実行力が投票の基準だ」

埼玉・男性(43)「マニフェストは重要な選択基準だが、選挙になってにわか仕立てで出てくるのは違和感が強い」

埼玉・男性会社員(58)「マニフェストはきちんと守ってほしい。当選したら何をしてもいいということではない。都合の悪いことは選挙のときには言わなくて、選挙後に出してくるのは…」

東京・男性会社員(44)「各政党がそろってマニフェストを発表することで、どの政党の主張がしっかりしており、どこがそうでないか、確実に把握、比較検討することができる。選挙ごとの単発のマニフェストではなく、一貫性を持つ政党を支持したい」

埼玉・男性会社員(47)「政党が選挙の際に掲げる公約。最近はマニフェストと称しているようですが、その公約にのっとって当選しているにもかかわらず、議会では反対に回る。何かおかしいとは感じないのだろうか」

神奈川・男性会社員(61)「マニフェストは一応参考にするが、選挙が終わればただの紙切れ。今まであまり選挙後に議論されたことがない。何のために作成されたのかよくわからない」

神奈川・男性自営業(67)「企業は株主に決算報告をしているが、政党は選挙のときだけ旗印(マニフェスト)を掲げるだけで、その後の活動報告はない。そんなものを信用するわけがない」

東京・男性無職(73)「何の根拠も示さない無責任なマニフェストは信用しない。前の選挙のとき、ある政党のポスターにマニフェスト達成率99%とあったが、どんな数値を使ったのか?」

政権選択の選挙
東京・男子大学生(22)「郵政法案への賛否が投票の基準。自らの一票の重さを感じる」

兵庫・男性会社員(27)「自民党の相次ぐ有名人擁立に、これまでと変わらぬ有権者を小ばかにした態度を感じるので、民主党に投票してもいいと思っている」

神奈川・女性会社員(37)「今まで自民も民主も同じに見えて政治に興味がなかったが、自民でなく小泉政治を応援する」

神奈川・主婦(38)「投票には行かない。各党のマドンナ候補の議論を聞いて失望したから」

東京・女性(40)「大声で自分の名前を連呼するのが、選挙運動と信じているのが悲しい。きちんと政策を聞く機会も、こちらから質問できる機会も少ない。小泉改革には賛成だが、政治家たるもの、国民が感動する言葉で国家観を雄弁に語ってほしい」

大阪・主婦(44)「『投票したい人がいないから投票に行かない』という人も多いようですが、『この人だけには政治の世界から出ていってもらいたい』(だから対立候補に投票する)というのもひとつの意思表示になると思っています」

埼玉・男性会社員(58)「今回は政権選択の選挙。自民党、民主党の党首の人物像、指導力、政治思想・哲学が大きな判断材料になります」

神奈川・男性公務員(59)「党首のリーダーシップで選ぶ。改革を後退させるようでは、日本の将来は任せられない」

秋田・男性(60)「小泉さんの政治では苦労の連続。郵政より社会福祉関係や年金問題を政策の柱にすべきだ」

栃木・男性無職(69)「政権は常に同じ政党ではいけないので、政権交代を望む。同じ政党では官僚とのもたれ合いになる。四年程度で政権交代すべきだ」
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