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セガの同名人気ソフト映画化
「龍が如く 劇場版」 ゲームの世界観そのまま
   東京朝刊 
3月3日公開の「龍が如く 劇場版」は、セガの同名人気ゲームソフトの映画版だ。独特の暴力描写とねじれたユーモア感覚で海外にもファンが多い三池崇史監督が、ゲームの世界観を損なうことなく新たなエンターテインメント作品に仕上げた。

映画「龍が如く 劇場版」
映画「龍が如く 劇場版」

伝説のヤクザと呼ばれた桐生一馬(北村一輝)が刑期を終え、紙室町に戻ってくる。そこに突然、母親を探す少女、遥(夏緒)が現れる。

遥の母親探しを手伝う羽目になる桐生だが、最愛の女性、澤村由美(高岡早紀)や暴力団東城会時代の恩人、風間新太郎(塩見三省)らが次々と姿を消す。そんななか、関東一円を束ねる東城会の資金100億円が銀行口座から消える。混乱する桐生。東城会直系真島組組長で桐生の宿敵である真島吾朗(岸谷五朗)も最後の決着をつけるべく、彼を執拗(しつよう)に追い続ける…。

こう書くとハードなヤクザ映画を連想し勝ちだが、ビデオゲームの映画化とあって、桐生と真島の格闘場面以外はけっこうお笑いの要素が濃い。真島の話す不思議な関西弁は吉本新喜劇のノリだし、真島組の看板も真島が事務所にいる際は「いてはります」、不在の際は「すぐに戻らはります」という具合だ。

迫力ある爆破シーンなど特殊撮影も駆使したスケールの大きな映像と、こうした妙なお笑い感覚とのギャップはいかにも三池監督らしい。町中に1万円札が雪のように舞ったり、真島が組員たちに「お前ら、日経新聞読まんかい!」と一喝したり、と“経済至上主義”の今の日本のゆがんだ世相を風刺している感も。ゲームに親しんだ人と未体験の人では楽しみ方が違ってくるが、いずれにせよ三池ファンなら存分に楽しめる作品といえるだろう。

米国でも、人気シューティングゲームソフトの映画化「DOOM」(05年)や人気ホラーゲームの映画化「サイレントヒル」(06年)がいずれも全米興行収入ランキングで初登場1位を獲得するなど予想以上のヒットを記録した。米娯楽業界はこの傾向が今後も加速すると見ており、「龍−」のような作品が世界的に増えるのは間違いない。

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