宝塚時代からダンスの名手として活躍した大浦さんですが、昔の作品の振り付けも覚えているものですか?
覚えてなかったですね! お客様にすれば、宝塚時代の記憶に戻りやすい内容になるとは思いますが、私のほうは忘れていることも多くて。歌は覚えているのですが、踊りっていうのは、なかなか。印象が強かったものは、さわりぐらいは覚えているのですが…。振りを覚えていられるのは、半年以内ですね!
どこが見せ場というのではなく、七変化できたらいいなあと思っているのですが。いろんな顔を見せたいな。最終的には、宝塚の部分で燕尾服を着るのですが、また別のシーンでも燕尾服を着て出ようかと思っていて、それがまるで違うものに見えたらいいなと思っています。
それにしても、宝塚時代の主題歌メドレーは壮観ですね
最初はなるべく懐かしいタッチにしたいなあと思っているのですが、今になると、やってて恥ずかしくて…。はたして男役姿はどこまでできるかな…。
この30年、常に先駆者的な姿勢で挑戦を続けていらっしゃいますね。決断しなきゃいけない時期とか、迷った時期はありましたか?
宝塚を退団してからですね、決断しなくてはいけないと思うようになったのは。宝塚時代は決断するのは、退団を決めるときだけですから。退団してからは、自分の決断が自分を左右しすぎちゃうと思いこんでいた時期もあって迷ったこともありましたよ。この1,2年でようやく、人生は夢みたいなものだからいいやぁと思えるようになってきましたね。
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最近は重厚なセリフ劇が続いていますが、いかがでしたか?
こんなに面白いものだったのかという手応えです。ストレートプレイは自分が開放されますね。どんな舞台も開放しなきゃ、もちろんできないのですが、開放の仕方がミュージカルやショーとは違うんです。この感覚をミュージカルに持っていけたらと思っています。
大浦さんにとってダンスとはどういう存在ですか?
年齢的に、どうしてもしんどくなってきますが、久しぶりにやると「踊りって楽しいなあ」と思いますね。心地よく鍛えられますし、頭を使わなくていい快感もありますしね。歌も芝居もそうなりたいと思っているのですが。
年齢を重ねるとダンサーは表現が変わってきますよね
そういわれるほど、まだやってないなあと思うのですが。今の世の中、進んできていて体の使い方とかが非常に変わってきているんですよ。年齢とともに衰える分を補う方法も進歩している。ダンスのレッスンに行けない時期もあるので、いつでも踊れる体にしておくようにしておこうとは思っています。いわゆるダンスレッスンではなく筋肉のトレーニングですね。今の私は、その人体実験中っていうところですね!
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