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TV navi 6月号
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連載 産経新聞における主な塚関連連載記事は次のとおりです。

・大阪本社が発行する毎週金曜日夕刊の「タカラジェンヌ 夢の軌跡」

・大阪本社が発行する毎月第2火曜日の「宝塚ファンタジア 夢の小部屋」

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

僚誌 月刊「TVnavi」に「Stars of TAKARAZUKA」を連載中。
ENAK編集部
編集局文化部
宙組 悠未ひろ:Stasrs of TAKARAZUKA
一人の「人物」として、舞台の上で呼吸できれば・・・
悠未ひろ ──4月3日まで行われていた東京公演『ホテルステラマリス』では、過去を隠しホテルのドアマンとして働くリンドンという、ワケありの従業員役でしたね
■悠未ひろ 本公演であそこまでセリフをしゃべらせていただくのがまず初めてだったんですが、元外科医でアンという妻がいて、その妻がガンを発病して…と、台本を基本にした細かいストーリーを想像して、リンドンがどんな風にホテルへと至ったのかを考えていったんです

──その物語の具体的な内容とは?
■悠未 話すと長くなっちゃうんですけど、まず幸せに結婚して妻の発病を知り…これは私の想像なんですが、きっとアンから『殺してほしい』と言われたんじゃないかと。妻を愛するがゆえに安楽死させてあげようという道を選択して、すごく苦しかったと思うし、彼の中でもいろいろな葛藤があったとも思うし…。自殺しようとしたこともあるんじゃないかとか、外科医のキャリアや本名まで捨てて逃亡し、ホテルに身を寄せるまでの彼の心情など、本当にいろいろと想像しました

──そういった作業は、大変だけれども楽しいことなのでは?
■悠未 そうですね、私は芝居が好きなので、とくにこんなドラマティックな役のバックボーンをいろいろと考えていく作業はとても楽しかったです」

──その甲斐あって、ほかの従業員の人たちとはちょっと異質な雰囲気が出ていたように感じました
■悠未 そうですか? そうだったら嬉しいです。最初のころは周りから『若い』、『妻がいるようには見えない』と言われていたんです。やはり普通の人生とは違う部分を強調して表現しようとして、それがかえって幼く見えてしまったんですね。今まではなにかをお客様にきちんと伝えるという芝居を心がけてやってきたのですが、今回は一人の人物として舞台上にいる、ただそこにいて役として呼吸するという芝居の勉強になりました

──リンドンは周りの従業員からも慕われている人物でしたが…
■悠未 それも、最初はみんなから頼られる、慕われる人物に見えるようにと気負っていたのですが、演出の正塚(晴彦)先生から『あまり深く考えずに、そのままいてくれていいから』と言われまして

──悠未さんご自身がそういう「頼られ」キャラなのでは?
■悠未 どうなんでしょうか。頼られることもあるんでしょうが、けっこう危なっかしいところもあって、同期などからは『ほっとけない』感じもあるみたいですが!

──たとえば同志がたくさんいる革命軍のリーダー役なんていう、親分気質の役が似合いそうです
■悠未 いいですねえ、そういう役! ぜひやってみたいです

──初主演となる6月のバウホール公演『Le Petit Jardin(ル・プティ・ジャルダン)』でも、皆のまとめ係のような役どころで…
■悠未 レストランの支配人兼シェフソムリエという役で、演出の(植田)景子先生いわく『余裕のある大人の男性』なんだそうです。景子先生独特の、繊細な心の流れを表現できるよう…今回学んだことを生かして役と自分の感情を一体化させ、その人物として舞台に立っていたいですね。それができれば、自分の宝塚人生の中で大きな前進になれると思います

──意気込みは充分!
■悠未 はい! 今は6月に向けてとてもワクワクしているところです。細かいことを言えば、フレンチレストランを舞台にしたソムリエの役ですし、ワインのある場所になるべく出かけるようにしているんですが…ワインとチーズのある生活になじんでいる人を演じるわけですから。ワインもそうなんですが、一見宝塚や舞台に関係のないものでも興味を持ってなんでも挑戦していきたいですね。いつかそれがなにかの役を演じる上で、ひとつの引き出しになり得ますから

悠未ひろのTV check
宝塚に熱中する前はけっこうテレビ好きだったんです。学校から帰ってきて、午後4時くらいからのドラマの再放送なども見ていました。あ、再放送で思い出しましたけど、以前全国ツアーへ行っているときに「スチュワーデス物語」の再放送を深夜やっていて、毎晩遅くまで見ていたことが…。「ミポリン」こと中山美穂さんも好きで、中山さんはドラマ出演も多かったのでよく見ていました。今は朝のニュースや情報番組を、身支度しながら見るという感じですね。「とくダネ!」や「なるトモ!」とか。ドラマはやはり続けて見られないこともあって、あまり見なくなってしまいました。それでも舞台に関係ある題材だと「見よう!」と意気込むのですが、去年の大河ドラマ「新選組!」も「絶対見たい!」と思っていたら、いつのまにか年末になっていたという…。

ゆうみ・ひろ東京都出身。11月5日生まれ。97年『仮面のロマネスク』で初舞台後宙組に配属。在団生徒中一の長身で、早くからそのスケールの大きな舞台に注目が集まる。03年バウホール公演『おーい、春風さん』の角三をのびのびと演じて好評を得る。同年『傭兵ピエール』で新人公演初主演。6月に控えるバウ公演『Le Petit Jardin−幸せの庭−』でバウホール初主演をはたす。愛称とも。




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