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宝塚歌劇団宙組「炎にくちづけを」「ネオ・ヴォヤージュ」東京公演始まる
重厚に「炎にくちづけを」、華麗に「ネオ・ヴォヤージュ」
10月7日(金) by ENAK編集部
宝塚歌劇団宙組グランド・ロマンス「炎にくちづけを」(脚本・演出/木村信司)、ショー「ネオ・ヴォヤージュ」(作演出/三木章雄)東京公演が7日午後、東京・日比谷の東京宝塚劇場で始まった。11月13日まで。特別出演している専科の初風緑は、この公演の千秋楽で退団する。

ショー「ネオ・ヴォヤージュ」 フィナーレの和央ようか


「炎にくちづけを」はヴェルディのオペラ「イル・トロヴァトーレ」をもとに描く、愛と復讐(ふくしゅう)の物語。15世紀のスペインを舞台に、吟遊詩人のジプシー、マンリーコ(和央ようか)、宮殿の女官レオノーラ(花總まり)、ルーナ伯爵(初風緑)の恋の三角関係を中心に、マンリーコの生い立ちの秘密を知るジプシーの母親アズチューナ(一樹千尋=専科)がからんで、残酷で悲劇的な結末へと突っ走っていく。

木村信司(脚本・演出)と甲斐正人(作曲・編曲)のコンビによる“オペラの宝塚版”の3作目。トップスターの和央ようかは「オペラならではの重厚な作品。今回は出演者が83人。豪華に、コーラス自慢の宙組の魅力をお届けできれば光栄だと思います」と話す。

異教徒と虐げられているジプシーたちが「俺たちはジーザスが嫌いじゃない」と歌いながら次々に殺される場面、キリストの十字架を思わせるラストシーンには、言葉もなく息をのむ。

ショー「ネオ・ヴォヤージュ」は、凍てついた海に閉じ込められていた幽霊船の海賊たちが、永遠の愛を歌うセイレーンの歌声で蘇り、時空を超えた夢の旅を展開するバラエティーにとんだ作品。タップダンスを多用するシカゴやニューヨークの場面が印象的だ。ジャズをふんだんに使った音楽も圧巻だ。初風が、パレードのファイナル・シンガーをつとめる。

7日は公演に先立って舞台稽古が行われ、稽古後、劇場内で、トップスターの和央ようかが記者会見。「何度観ても観るたびに味わい深いお芝居と、何度観ても、観ているうちに観ている方が自分も踊れそうな気になる楽しいショーです。出演者一同、一丸となってがんばります」と意欲満々に語った。

会見の内容は以下の通り。

−−オペラが原作だが、“宝塚的”な見所は?
■和央ようか 宝塚的な…? うーん。私には演出家が、どのように“宝塚的”に変えているのか分かりませんが、オペラならではの重厚な作品で、83人の出演者が豪華に、そしてコーラス自慢の宙組の魅力をお届けできれば光栄だと思っています。

舞台稽古後、東京宝塚劇場内で記者会見した宙組トップスター、和央ようか=東京・日比谷
舞台稽古後、東京宝塚劇場内で記者会見した宙組トップスター、和央ようか=東京・日比谷


−−ショーではタップダンスを含め、さまざまなダンスを披露するが、苦労した点、見せ所は?
■和央 見せ所は全部です! タップについていえば、私自身は香港公演(1997)以来です。私たちの場合、常にタップの練習をしているわけではありませんから、久しぶりに踊ったわけですが、タップは全員がひとつになれる点がとても楽しい。観ている方も足が自然に動いてくるのではないでしょうか。がんばって踏む、のではなく、ふつうに踊っている延長で足がタカタカとなって、観ている方にも楽しんでいただけたらいいなと思います。

−−芝居だけでも歌が多いが、どうやって体力維持を?
■和央
 終演後、騒ぐ場には、あまりいかないようにしています、はい。歌が多いとおっしゃいましたが、どの公演にも歌はありますから、神経質なまでにのどの管理はしています。声が出なくなったら作品が成り立たないので。ですから、ストイックに、“よい子”にしています。

−−この公演で初風緑が退団するが
■和央
 初風は同期ですが、初舞台を踏んで以来、2年前に宙組公演(「白昼の稲妻」「テンプテーシヨン」)に出てくれるまでは、催し物をのぞけば、一緒に舞台に立ったことはありませんでした。その後はなんどか一緒に舞台に立ちましたが、10数年離れていても、ずっと一緒にいたような気がするし、客観的にいえば、成長していてすごいなと思います。最後を見送れるのは、とてもうれしい。楽しんでもらえるよう、がんばりたいと思います。



STAGE GRAPHはこちらです。「炎にくちづけを」は物語に触れています。観劇予定の方は、観劇後にごらんになることをお勧めします。


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