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雪組「ベルサイユのばら」東京公演始まる
華麗に、かれんに朝海オスカル
平成18年4月7日(金) by ENAK
宝塚歌劇団雪組「ベルサイユのばら−オスカル編−」(脚本・演出/植田紳爾、演出/谷正純)東京公演が7日午後、東京宝塚劇場(東京・日比谷)で始まった。5月21日まで。(STAGE GRAPHはこちらです。

前回の星組公演に続きマリー・アントワネット生誕250周年を記念しての公演。

第1部16場「愛の肖像」 ペガサスにまたがり軍神マルスのようにりりしいオスカル
第1部16場「愛の肖像」 ペガサスにまたがり軍神マルスのようにりりしいオスカル(朝海ひかる)=東京宝塚劇場


オスカル(朝海ひかる)はフランス王家を守るジャルジェ伯爵家の6女として生まれ、男の子として育てられた。舞台は乳母の孫のアンドレ(貴城けい)がジャルジェ家に引き取られるシーンから始まり、子供の2人が剣の練習をしているうちに大人に入れ替わり、時代は一気にフランス革命(1789年)の直前に。近衛隊から衛兵隊へ転属したオスカルは、荒くれ男たちの隊士やその家族たちとの交流で市民の困窮ぶりを実感し、市民側に立ってバスティーユの戦闘へと向かう…。

星組公演とは違って、実在の王妃マリー・アントワネットやフェルゼン伯爵は登場しない、大胆な省略法。オスカルはずっと見守ってくれていたアンドレとの愛に目覚めるが、2人は革命に散る。そしてラストは、強く結ばれた2人がガラスの馬車で天国へ駆けていくという、お決まりの名シーンが続く。 朝海のオスカルは華麗でかれんだ。

初日のこの日は午前に劇場内で舞台稽古が行われ、稽古終了後、朝海が記者会見。「オスカルという人物と向かい合うことは成長の糧になります。組全員でよりすばらしいものにすべくがんばります」と力強く語った。

東京公演はアンドレが役替わり。今月24日まで貴城けい。25日からは星組から特別出演の安蘭けい(5月5日まで)。トリは水夏希。水が演じるアランは5月6日からは音月桂に。音月のジェロワールには水純花音がなる。

朝海は「大劇場では短期間でアンドレ役が替わりましたが、今回は2週間ずつ。アンドレとオスカルの芝居がより深く、密なものになるのでは。とくに同期の安蘭は、星組大劇場公演ではアンドレを演じ、さらに星組東京公演ではオスカルを演じたうえで再びアンドレ。どんなものになるか楽しみです」。役代わり効果を楽しみにしていると話した。

また、この日は原作者の池田理代子も観劇に訪れた。

  


朝海ひかる会見の全文は次の通り。

朝海ひかる朝海ひかる 演じるほどに奥の深い作品だと、大劇場公演を通じて感じてまいりました。東京公演も1日1日を大切にして、組全員でよりすばらしいものにできるようがんばります。

──「ベルばら」は宝塚が誇る代表作だが
朝海 オスカルという人物との出合いは、自分を見つめ直すきっかけになり、いろいろなことを考えるようになりました。オスカルと向き合うことは成長の糧になるのだと考えながら演じています。

──1幕の終わりのペガサスの飛翔の場面は、見せ場だと思うが、どのような気持ちで演じているのか?
朝海 楽しいです。高いところが好きなので。お客様のお顔を拝見もできますし。みなさまが喜んでくださるほど、私は笑顔で跳び続けることができます。

──今回の雪組版のみどころは?
朝海 やはり、ペガサスの場面。雪組ならではという点では、チームワークが必要な群衆場面が多いことでしょうか。最後のバスティーユの場面まで、全員で作る作品です。そこがみどころです。

──オスカルと自身と共通する部分は?
朝海 共通点が見いだせないままここまできています。オスカルはすばらしい人物で、私なんか足元にも及ばない人格者ですから。私がふだんどおりに演じてしまったら男役になってしまう点は苦労しました。男ではなく男装の麗人を演じなくてはならない。そこが難しかったですね。

──3人のアンドレとの共演は?
朝海 大劇場公演ではアンドレは短期間で役替わりでしたが、今回はひとり2週間ほどの公演になり、じっくりと芝居ができます。アンドレとオスカルのお芝居が密に、深いものになるのではないでしょうか。とくに安蘭けいは星組大劇場公演でアンドレを演じ、星組東京公演でオスカルを演じたうえで再びアンドレ。どんなアンドレになるか楽しみです。

STAGE GRAPHはこちらです。
ストーリーに触れていますので、観劇予定の方は観劇後にご覧ください。

サムネイルからお好みの場面を検索できる一覧もこちらに用意しました。


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