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雪組 凰稀かなめ:宝塚ファンタジア 夢の小部屋
“自然な私”演技が光る
2月14日(火) 大阪夕刊 by 奥地史佳
最近はサッカー観戦へ出かけることも。「サッカー好きの父に影響されました。出身地のチーム、川崎フロンターレを応援しています」


「どこまでアンドレの人物像に近づけるか、研究中です」

今月28日に宝塚大劇場で上演される『ベルサイユのばら』新人公演で演じるアンドレは、身分違いの恋と知りながら、オスカルを常に見守り支えていく。“黙って俺について来い”といったタイプではないという。

逆に「私はサバサバした性格」。だからこそアンドレという役に「私のカラーを盛り込んでいきたい」と話す。

本公演では民衆とともに戦う衛兵隊の一員、ラサール(中央)を演じている。軍服に身を包んだ、凛々しい兵士たちが随所に登場するのも見所のひとつ


公演の終盤、ばらの紳士たちによる群舞でフィナーレを盛り上げる
公演の終盤、ばらの紳士たちによる群舞でフィナーレを盛り上げる
昨年7月に『霧のミラノ』新人公演で初めて主役を演じた。“芝居の雪組”と評される舞台での主演。「大変なプレッシャーがありましたが、私なりに精いっぱい頑張りました」と振り返る。それでも「もっと芝居の勉強をしたい。今回のアンドレのように、普段の自分と違ったタイプの人物にもどんどん挑戦したいです」と目標は限りない。

いつもはジーパンにTシャツといったラフな服装。特定のブランドにこだわることもないという。休日はサザンオールスターズのバラードを聴きながら、台本を覚えたり、料理をしたり…。「最近は寒い日が多いので豚汁をよく作ります」と笑う。肩の力を抜き、ゆったりとオフを過ごす。演じていた役から解放され、新たな役作りに入っていく時間だ。

「私はお芝居が好き。いずれは演技派と言ってもらえる舞台人になりたいです」。大切にしているのは“自然体”。幅広く深いキャラクターがそこから生まれる。

おうき・かなめ 神奈川県出身。平成12年『源氏物語 あさきゆめみし』で初舞台。同年雪組に配属される。17年『霧のミラノ』で新人公演初主演、ロレンツォを演じる。18年『ベルサイユのばら−オスカル編』新人公演では、オスカルの幼馴染アンドレを演じる。身長173センチ。愛称は「かなめ」


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