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花組東京公演始まる
新年の幕開けは華やかな花組で
1月2日(月) ENAK編集部
宝塚歌劇団花組「宝塚ミュージカル・ロマン『落陽のパレルモ』」(作演出・植田景子)「ロマンチック・レビュー『ASIAN WINDS!−アジアの風−』」(作演出・岡田敬二)東京公演が2日午後、東京・日比谷の東京宝塚劇場で始まった。娘役トップ、ふづき美世の退団公演。2月12日まで。

落陽のパレルモ


「落陽のパレルモ」はイタリアのシチリアが舞台で、幕開きは1942年のナチス体制下。ユダヤ女性(遠野あすか)と恋に落ちたイタリア貴族の末裔(彩吹真央)が、19世紀半ばの曽祖父たちの時代を回想する。解放軍戦士だったヴィットリオ・ロッシ(春野寿美礼)と名門貴族の長女アンリエッタ・クラウディア・カヴァーレ(ふづき美世)が、許されざる恋の果てに結ばれる物語を…。

春野は赤、紺、白…と着替える軍服がすがすがしく似合う伏線として3つの世代のそれぞれの愛の軌跡を多重的に描く、なかなか凝った構成で、名画を効果的に使った装置は風格を感じさせる。「袖を通すだけで身が引き締まる」と本人が言うように、春野は赤、紺、白…と着替える軍服がすがすがしく似合う。

「ASIAN WINDS!」は、オリジナル・レビューを志向するロマンチック・レビューシリーズの第16弾。男役だけのモンゴルの勇壮な群舞から始まり、沖縄、中国、「東京ブギウギ」など服部良一メロディーをとりあげた日本、韓国、フィリピン…と、アジアの今昔を舞台にした歌と踊りが展開する。 韓国の場面ではドラマ「チャングムの誓い」の主題曲を使っている。

この日は午前中に舞台稽古が行われ、稽古後、トップスター、春野寿美礼が劇場内で会見。「花組の華やかさは1年の幕開けにふさわしいと自負しています。今年も仲間たちとがんばって舞台を作ります」と年頭にさわしい意気込みを示した。

また、春野は昨年末右ひざ半月板の治療のため宝塚大劇場で行われたイベント「花の道 夢の道 永遠の道」(12月23、24日)の出演を見合わせたが、ひざについては「もう大丈夫です」と笑顔で治療経過を報告した。

なお、90周年を記念して始められた公演ごとの特製スイーツ販売だが、舞台稽古終了の段階で歌劇団に確認したところ、今回の公演からなくなったという。

春野の会見は以下のとおり。

会見したおささん春野寿美礼 みなさま、新年あけましておめでとうございます。東京宝塚劇場の新年は花組で幕を開けますが、花組の華やかさには合っていると自負しています。いささか勘違いも混じっているかもしれませんが、勝手にそう思わせていただいています。今年も仲間たちとがんばって舞台を作っていきます。本年もよろしくお願いします。

──芝居とショーについて
春野 お芝居のほうは今回、念願の軍服を着せていただきました。軍服は黒えんびと同じで、着ただけで引き締まる。いわゆる“制服モノ”ですから、さらに肩にズッシリとのしかかるものがあります。役作り前に衣装にそでを通しただけで、そういうものを感じました。身を引き締めて臨みたいです。ショーでは「Asian Sunrise」(12年)にあった「エイサー」の場面が出てきます。当時は愛華みれさんが主演でいらっしゃいました。当時のものを再現するのではなく、今の私たちで塗り替えようという気持ちで取り組んでいます。

──ひざの具合は?
春野 治療は終わりました。あとはリハビリをして、落ちた筋肉を取り戻すだけです。この公演がリハビリを兼ねている、というとおかしいですが、無事に千秋楽を迎えられるようにがんばります。本当に日に日によくなっているのが分かります。みなさまにはご心配、ご迷惑をおかけしましたが、自分の心と体、そしてお客様にうそをつかないで舞台に立ち、正直な思いで演じたいと、改めて思う機会をいただきました。


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なお、今回も物語のあらすじに触れています。観劇予定のある方は観劇後にご覧ください。また、あらすじはENAK編集部が通し舞台稽古を通じて理解した限りのものであり、細部において間違いなどがある場合もあります。あらかじめご了承ください。


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