発表会に乱入者が。映画の原作を書いた新進劇作家、キャサリン・マクレガー(花總まり)だ。社会派のキャサリンは、自分の書いたものが、単純なメロドラマに改ざんされていることに憤りを感じ、製作中止を申し入れた。“大暴れ”するキャサリン。そのとき、シャッターの音が会場に響き渡る。当時一世を風靡(ふうび)していたカメラマン、ジョルジュ・マルロー(和央ようか)だ。「フィルムを渡しなさい」と迫るキャサリン。だめだというジョルジュ。「さようなら」とあしらう。憤然としてその場を去るキャサリンは、「フィルムを返してもらうまでさよならは言わないわ」と言い放つ。