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The name of タカラジェンヌ
専科 箙かおる;えびらは矢を入れる武具

チャルさん
専科 箙かおる
昭和50年入団 神戸市出身
「えびらの梅が香るように」という意味を込めた芸名。

「箙(えびら)」とは矢を入れる武具のことで、源平生田の森の合戦で梶原景季(かげすえ)が、梅の花を箙にさして戦ったという有名な故事がある。

「神戸出身だからって、ちなんだ芸名をつけていただいたんです。あとで気付いたんだけれど、出身中学の校歌も“箙の梅に風香る…”でしたね」

愛称は「チャル」。

存在感バツグンのベテラン男役。とくに凄みのある悪役ならピカイチだ。

「持っている雰囲気が悪そうなんじゃないかな。困った人やヘンな人の役も多いんですよ。やる以上は徹底したほうがおもしろい。カミソリを送ってこられるような、すごい悪をやりたいですね」

宝塚大劇場で公演中の宙組「傭兵ピエール」(3月31日まで。東京は5月9日から)では、ヒロインのジャンヌ・ダルク(花總まり)に火刑を宣告するコーション司教を、重々しく演じている。

「悪っぽい役は久しぶりですが、悪さがちょっと中途半端かな。司教の立場からすると役目に忠実であるわけだし。ただ私は劇中では“色的”に悪が存在した方がおもしろいし、わかりやすいと考えて、そういう役作りをしています。専科の出演は、この人にこの役を、と呼んでもらうんだから、(脚本、演出の)先生に対する責任も感じますね」

最近は「『男役をやろう』と、意識しなくてもできるようになった」そうだ。


sumire memo
3月29日(土)
interview by 平松澄子
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