花咲け若きすみれたち
雪組 山科愛
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娘役らしい可愛い笑顔が魅力の山科愛さん。お母さんの縫ってくれた練習着でけいこに励む=兵庫県宝塚市の宝塚歌劇団・けいこ場
山科愛(やましな・あい)さん、雪組研究科5年。22日から始まる『Romance de Paris』と『レ・コラージュ』に出演する。

中学生の時、地方公演『珈琲カルナバル』で初めて宝塚の舞台を見た。華やかで迫力にあふれた舞台に憧れを強めた山科さんは、音楽学校の受験を決意する。

元タカラジェンヌが指導する受験スクールに通い勉強を始めた。バレエ、声楽と厳しいレッスンを続け、平成9年音楽学校入学。

多くの課目の中でも日舞と演劇が好きだったという。日舞では花柳萩佳誉の名取り名を持っている。

着物が好きな母親の影響を受けたのか、幼いころは舞妓さんに憧れた。着物を集めるのが好きで、お正月には振り袖を着るのが楽しみと話す。

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『Romance de Paris』の台本を読む山科さん。せりふを覚えるのは得意という彼女は新人公演でパトリシアを演じる
身長156センチと舞台人としては小柄。それが悩みでもあったが人より大きく踊り、大きな声を出そうと努力を続けた。

平成11年『ノバ・ボサ・ノバ』で初舞台を踏んでからは、かわいい子役で自分をアピール、魅力を発揮した。

そんな実力が認められ六月のバウ公演『アメリカン・パイ』では歌の上手な少女リュー役でヒロインに抜擢される。

買い物が趣味の山科さん。最近、大きな棚を衝動買いした。中に収まるのは、百本を超えるビデオテープ。今までの舞台を集めたテープは山科さんの貴重な財産だ。

夜、1人になるとビデオを見ながら自分の演技に落ち込むこともある。「恥ずかしいから見たくない、でもこれからの演技のためにも、見たくないけど、見る」と、思いは複雑。

スケールの大きな舞台人になりたいと話す。小さな体からあふれる情熱は、けいこに励む彼女の姿をだれより大きく感じさせた。

青、赤、緑と大輪の花が夜空に浮かぶ。2000発の花火が夏の到来を告げる、宝塚花火大会。色とりどりの花火の乱舞は、華やかなスターが舞い踊る宝塚の舞台を思い起こさせる。

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今月1日に行われた、宝塚花火大会


SUMiRE DATA
8月12日(火)大阪夕刊
interview by
写真報道局 土井繁孝
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