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昭和51年入団
兵庫・西宮市出身 |
「あすか」の響きが好きでつけたという。
「意味はないんです。本名が平凡なので子供のころから、かわいい名前にあこがれていて。『裕』は単なる語呂合わせ」
雪組一筋の大ベテランで、副組長を7年つとめたあと、組長に昇格して5年。毎公演ごとの組長あいさつには、誠実な人柄がにじみ出ている。
「私は普段からしゃべるのが不得意なうえ、臨機応変がきかない。前もって準備した文章を、その通りに言わないとダメなんです」
軽やかなダンスも定評があり、前作のショー「Joyful!!」のお祭りのシーンでは、キューバン王で出演した。「ダンスも若いころは不得意だったので、必死で勉強したんです」
何事もきちんと順序を踏み、着実に向上していく努力家のようだ。
22日初日の宝塚大劇場公演「Romance de Paris」では、小国のアッバス王を演じる。
「パリを舞台に、クラブを経営する青年(朝海ひかる)と小国の王女(舞風りら)の、温かくせつない恋物語。朝海がトップ2公演目で男っぽい落ち着きが出てきましたよ」
ショー「レ・コラージュ」と2本立てで9月29日まで。
「宝塚は母のお腹の中にいたときから観ていた」そうで、「初恋がずっと続いているような感じ。みんなが1つの目標に向かって一生懸命な、純粋で素直なエネルギーの結集が宝塚の魅力ですね」。
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