雪組 白羽ゆり
ひとりの女性としての王女を演じる
となみ
雪組 白羽(しらはね)ゆり
−−雪組「Romance de Paris」の新人公演でヒロインの王女、ナディアを演じましたね

演技上は王女役だということをあまり意識せず、ひとりの女性として成長していく姿を大事にしました。ただ、三場のパーティーの場面は、アラブの王女を意識してアクセサリーなどを豪華にしています。ヴァンサンとの関係も、少しずつ変化していきます。出会いは、距離が遠い感じかな。その後、気が付いたらこの人しか頼れる人はいなくなり、好きになっている。最初は、ヴァンサンに対して、どういうきっかけで気持ちが変化したのか、感情がつかめず悩みました。

−−東京での新人公演で新たな発見は?

けいこで、七場のテラスのシーンが大事だと気付きました。母国で起きたクーデターは自分だけの問題と思っていたナディアでしたが、ヴァンサンも同じ思いを持っていたと知ります。はっきりとは表れていないけど、このときからヴァンサンに対する信頼と好きという気持ちが生まれたのかなと思います。何気ない場面ですが、だからこそ大事な場面なんですね。最後の別れの場面は、すごく切ないのですが、「私は国に帰るけれど、ありがとう」というヴァンサンへの感謝の気持ちが大きいです。

−−本公演(関連記事:東京公演始まる)ではパトリシアという役を演じています

苦労しました。とても強い女性で、大きな愛を持っている。宝塚の舞台では“愛”という言葉もよく使いますが、今回はリアルなお芝居で「愛している」というせりふを言います。毎日新鮮に演じ、うそのないせりふに聞こえるようにと心がけています。

SUMiRE DATA
12月4日(木)東京朝刊から転載
interview by
田窪桜子
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