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雪組 凰稀(おうき)かなめ
宝塚歌劇団提供 |
−−雪組「Romance de Paris」の新人公演でアッバス王国の広報官、ムジャヒドを演じましたね
とても大きな役で、配役発表を見たときはびっくりして、血の気が引きました。黙ってその場から立ち去ってしまったぐらいです。
−−役づくりは?
あまり考え込まないようにしました。ムジャヒドは仕事に一生懸命な人物。急な大役で必死だった自分自身が役に重なりました。自分に似ているところがあるんです。ボケてたりするところなど、自分でもそっくりだなと思います。演出の先生にも「普段のままでやれ」と言われましたね。
−−実際に演じてみて?
コメディータッチの役のようですが、笑わせようとしても笑ってもらえるものではないので、あまりコミカルな演技は意識していません。力を入れたのは銀橋で、母国の武官、ラシッドと男同士の理想を語りあう場面です。せりふを言いながら、昔一緒に勉強し競い合った風景とか思い起こし、イメージを膨らますようにしました。
−−反省・課題などは?
今回ようやく、演じる役の心の中からせりふがすぐ出てくるようになったと感じます。相手のせりふも、すっと受け入れられるようになってきたので、もっともっとせりふを大事にしていこうと思いました。研4(入団4年目)になり、新人公演では後輩も増え、一生懸命やることに加え、責任も感じます。まだ、どういう男役になりたいか決められませんが、公演1つ1つを大事に、勉強していこうと思います。
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