 |
ほくしょう・かいり
平成10年入団 千葉・松戸市出身 |
海のような無限の可能性を、自分の中に秘めていると信じて、地球の地軸の北に向かって羽ばたいていく。そんなイメージの芸名という。
「お相撲さんみたいな名前っていわれるんですが、いろんな方のお知恵をお借りして決めました。画数が多いのでサインは『かいり』をひらかなにしています」
今年、最も成長した男役のホープ。高校の教師に勧められて、宝塚歌劇をほとんど知らずに受験。音楽学校時代は苦労したようだが、「舞台を好きになって、やるしかない」と努力を続けたそうだ。
現在は宝塚大劇場の「薔薇の封印」(26日まで)(関連記事:公演評)に出演中で、9日の新人公演では主役のヴァンパイア・フランシスを、的確な芝居と歌唱で好演した。
「前回の『シニョール ドン・ファン』(関連記事:東京公演始まる)は初主演で、恐怖心と不安がいっぱいでしたが、今回は多少は落ち着いてできました。背中を押してくれた仲間たちのおかげです」
今年はバウ「恋天狗」主演、2度の新公主演、TCAスペシャルや「L・R」コンサート(関連記事:紫吹淳インタビュー)など、大きな役が一気に押し寄せて大忙しだったが、「いろんな自分が発見できておもしろかった」という。
目標は「黒えんびが似合う究極の男役」だそうで、「今は、りかさん(紫吹淳=月組トップで3月に退団)(関連記事:退団会見)の雄姿をしっかり目に焼きつけておきたい。来年は背中で雰囲気を出せて、目をきかせるお芝居を勉強したい」
|