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雪組 壮一帆(そう・かずほ) |
−−来年、バウ・ミュージカル「送られなかった手紙」(太田哲則作・演出)に主演しますね
送られなかった手紙をきっかけに、その手紙を書いた男の人物像を回想し探る物語です。私が演じるのは手紙を書いた男。多くの人と出会うのですが、その時々でさまざまな顔を持つ。それぞれの人の証言で男の人物像が浮き彫りになっていきます。
−−演じる上で、どのようなことを心がけていますか
芝居で絡む相手によって、違う印象の人間を演じていくのは、未知の経験です。演出の先生には、「立っているだけでお客さまが納得する存在感を出すように」と言われました。時代背景、年齢、肩書や身分なども醸し出さなくてはいけない。そこから男の魂の遍歴をお見せするのがテーマです。
−−この作品が初めての単独主演に
自信と責任を持って、形あるものをお見せしなければならない立場になりました。プレッシャーもバネにして取り組んでいこうと思っています。
−−年末ですし、今年を振り返ると
今年は、雪組「Romance de Paris」でディディエ役を演じたことが大きなターニングポイントになりました。悪役でしたが、一番人間くさい役。経験不足で、悩んで役者として窮地でしたが、苦しんだ分、最後には手応えがありました。今は、常に大きな課題を与え続けてもらっていることを幸せに感じます。来年も、演出家の先生にぶつかっていき、役者としての幅を広げたいです。
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