だが、エリザベートの日々に明るさは戻らなかった。せっかくもうけた子供たは皇太后に取り上げられ、エリザベートは母の喜びを知らぬままだった。自室にとじこもりがちのエリザベートはフランツに対しても、扉を開けなかった。
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