トートにあやつられるようにルキーニはエリザベートの胸に短剣を突き立てた。それは、エリザベートが求める魂の自由を得る最後の手段なのだろうか。トートはなぜ、少女のころのエリザベートの命を救いながら、彼女の暮らしに次々と暗い影を投げかけたのだろうか。なぜ、逃げ道としての死を望んだ彼女を拒みながら、皇太子を奪うなど彼女を追いつめたのだろうか。
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