この物語は、あるいは「愛」の物語ではなく、「魂」の物語なのかもしれない。封建の時代にあって、人が自分のために生きることの意味、より自由に(身勝手にではない)生きることの大切さがテーマなのかもしれない。あるいは、エリザベート暗殺は歴史の事実だが、この物語における「愛」とか「死」は、何かのたとえにすぎず、その「何か」は見る人によってさまざまでいいのかもしれない。だからこそ、「エリザベート」は何度でも見たく、再演されるべき舞台なのかもしれない。
もどる GRAPHの最初に戻る
SUMiRE STYLE index | ENAK トップぺージ