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雪組 天希かおり 平成2年入団 岡山市出身 |
宝塚歌劇の大ヒット作「風と共に去りぬ」の中で歌われる、「マグノリアの花の如く」の歌詞「気高く 甘き 香り…」からつけた。
「母がこれだ! って考えてくれた芸名です。母は元日劇ダンシングチームのダンサーだったんですが、宝塚が大好きで、なかでも『風と共に去りぬ』と、榛名由梨さんの大ファンだったんです」
入団後は雪組に所属。雪組はとくに「風と−」の演目と縁が深く、彼女もこれまで3度出演している。「ずっと南部の青年役です。私もしだいにこの作品が好きになりました」
171センチのスラリとした長身で、ダンスの得意な中堅の男役。もっとも自己分析によると、「私は引っ込み思案で緊張魔。端っこで踊ったり、脇を固めるのが好きなんです」と、きわめて控えめだ。
それが21日スタートの全国ツアー公演「春麗の淡き光に」(7月13日まで)では、トップの朝海ひかるに次ぐ2番手の役、源頼光に役替わりする。
「本公演では貴城(けい)が演じたかっこいい武将役で、私は部下の酒田公時の役でした。今度はセリフがたくさんあるので苦労しています。足を引っ張らずに、朝海が光るようにできたらいいなぁと思っています」
ダンサーとしての理想は「大浦みずきさんのような、見ていて気持ちがいい踊りを踊ること」というが、「今は下級生を指導するのが楽しい」そうだ。
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