−−宙組「傭兵(ようへい)ピエール」の新人公演で初主演しました
今回はおけいこの集合日に、新人公演の配役発表もあったので、びっくりしましたが、本読みと同時に新人公演の役を深めていくことができました。
−−ピエールはどのような人物?
傭兵ということで、荒くれ者で男くさい悪い人というイメージでしたが、ジャンヌ・ダルクと出会い変わっていきます。心の奥に閉じ込めた優しさ、温かさが引き出されていく部分を大事に表現しようと頑張りました。
−−大劇場公演と東京公演でなにか違いは
宝塚大劇場のときは、段取りやセリフの言い回しに追われ、真ん中に立つことにも慣れず表現し切れなかったので、東京公演ではピエールの心の表現をさらに深めるのが課題でした。
−−本公演でピエールを演じた宙組トップスター、和央ようかの芝居をやはり手本に?
本公演での本役さんの演技を集中して見ているので、まねになりがちですが、お手本にするのとまねるのは違いますよね。少しでも自分なりの演技ができるよう考えました。和央ようかさんには、必ずゼロ番(舞台の真ん中のライン)を両足にはさんで立つようにとか、主演する心構えなどいろいろ教えていただきました。真ん中に立つというのはずっと見られ続けていることで、集中力の大切さを実感しましたね。
−−歌のほうはいかが?
歌は好きなのですが、「鳳凰(ほうおう)伝」では、歌の難しさを学びました。今回の新人公演では、お芝居は掘っても掘っても奥が深いのだと学びました。お化粧とか見た目も大事ですね。これからは新人公演で主演できた経験を生かし、華やかで男役らしい男役を目指します。
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