 |
花組 未涼亜希 平成10年入団 大阪市出身 |
「涼」の字を入れた芸名にしたかったという。
「すずやかでクールなイメージがいいなぁって。あとは両親や祖父にいろんな案を出してもらって、字画を考えて決めました」
字と読み方がなかなか一致しなかったそうだが、「最近やっと、普通に読んでもらえるようになりましたね」。
芸名通りのさわやかな男役のホープ。小学校の半ばごろからバレエを習い、宝塚も観るようになった。高校ではミュージカル部に所属して、自作自演していたという。
前回の新人公演で「エリザベート」のフランツ皇帝を好演。現在、宝塚大劇場で公演中の「野風の笛」(7月7日まで)の新公では、柳生宗矩(本役・瀬奈じゅん)を落ち着いて演じた。「柳生のほかに導入部で狂言回しの傀儡師(くぐつし)もあったので、違う2役をやっているみたいで楽しかったです」
しだいに組の中のポジションも上がり、今年は各組のスターが顔をそろえる、年に1度のイベント「TCAスペシャル2003」にも初出演した。
「周りがスターさんたちばかりで、自分だけが別空間のように感じましたが、すごく楽しかった。とくに余興のお芝居で、ブラックジャックの影をやらせていただいたのが、うれしかったですね」
何でも楽しく感じる伸び盛りの実力派。「今は与えられたものを精いっぱい、自分なりに作っていきたい」そうだ。
|