SUMiRE STYLE


専科 初風 緑
引き出しがどんどん増えていく!

−−星組「ガラスの風景」で、大学教授のクレマンを演じていますね。

難しいですよ、この役は。怪しい人がたくさんいて、その中でも特別な存在感を持たなくてはいけない。そして、結果的になるほどと思わせる大きな意味が必要。無駄なことはしないよう、でもひとつひとつ意味のあるよう、はっきりゆっくり表現するようにしています。

−−そんな難しい役どころを演じるうえでの心構えは?

妻のリーザに対しては、嫉妬(しっと)の中に愛と優しさがあるように演じたいですね。今、持っているすべての技術を使いきってしまわないと演じきれない役です。

−−東京公演では、大劇場公演と比べて変化は?

東京公演では、リーザへの嫉妬を最初から強く出すようにしています。最後の歌までのつなぎが、1本の太い線になってきていると思いますね。

−−その妻、リーザを演じるのは秋園美緒。

リーザ役のそんちゃん(秋園美緒)はこれで退団です。最後に彼女と組めてよかったなと思います。若いころからやってきたものがいい形で積み重なってきている。役へも同じように考えることができる人でした。

−−一方、ショー「バビロン」ノホウハいかがですか?

ショー「バビロン」では、第8景の神官Sの派手な衣装のことをよく言われます。先生のイメージは“歩くミラーボール”だそう。東京公演から、上のキーのソプラノにしたんですが、衣装が本当に重く、それで高い声を出すのは大変なんですよ。

−−なるほど

ほかにもニヒルな男や清らかなイメージの男など、いろいろな男役像をお見せできる。作品や役に出合うたびに、どんどん引き出しが増える手応えがあって、今はとても楽しいですね。

がいちさん



sumire memo
2月27日(木)東京朝刊
interview by 田窪桜子
sumire style 関連リンク
SUMiRE STYLE index
星組 東京公演GRAPH
ENAK TOP PAGEへ戻ります

お知らせ 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG情報 演劇一般のほうに掲載
産経Webに掲載されている記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての著作権は産経新聞社に帰属します。
(産業経済新聞社・産經・サンケイ)
Copyright 2003The Sankei Shimbun.
All rights reserved.