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花組 遠野あすか
平成10年入団
千葉県我孫子市出身 |
小学校時代に仲の良かった友人の名前が「あすか」。
「かわいいイメージがあったので、いただいちゃおうかなって。『遠野』は宝塚の受験のときにお世話になった先生に選んでいただいて、ゴロがいいので決めました」という。
入団1年目で大阪のシアター・ドラマシティ公演でヒロインに抜擢(ばってき)されたのをはじめ、昨夏は外部出演の新宿コマ公演「シンデレラ」で、鳳蘭ら元トップのOGたちとタイトルロールで共演した。
「すっごく緊張しましたが、みなさんホントに良くしてくださって。私の今まで生きてきた中での宝物ですね」
新人公演のヒロインも先の「エリザベート」で3回目。その東京公演では娘役トップの大鳥れい(2月9日で退団)の急病で、本公演でも2日間代役をつとめた。
「大変な2日間でしたが、エリザベートは幸せの塊のような役。人の一生が演じられる、こんなすばらしい役がまたいつか、当たったらいいなぁと思います」
そして14日初日の花組ドラマシティ公演「不滅の棘(とげ)」(23日まで)では、永遠の命を与えられた主人公(春野寿美礼)に恋したあげく、自殺してしまう薄幸の娘クリスティーナを演じる。
「全編が悲劇の痛い話ですが、1人まっとうに生きている娘の役なんです」
すでに実績は十分だが目標はさらに高く、「幅広く何でもできる娘役になりたい」そうだ。