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花組 瀬奈じゅん 平成4年入団 東京都杉並区出身 |
「瀬奈」は父親、「じゅん」は母親の希望でつけた芸名という。
「父がアイルトン・セナ(天才F1レーサー)のファンで、響きもきれいだったから。彼が事故死したときはショックでしたね。母は有明淳さん(元タカラジェンヌ)と高校の同級生なんです」
人気の高い2番手の男役スター。新人公演の主役、バウホール公演の主役と、着実にステップアップしてきたが、ターニングポイントは入団9年目に行ったディナーショーだったという。
「それまでは与えられたものを、のほほんと楽しくやってきたけれど、私はどうしたいんだろうって考えるようになったんです。可能性を求めて成長し続ける自分でありたいっていうふうに、自分の中で意識が変わりました」
昨年の東京・日生劇場公演「風と共に去りぬ」では初めての女役でスカーレットの大役をこなし、「エリザベート」では狂言回しになるルキーニを好演した。
今年初の花組の宝塚大劇場公演は、専科の轟悠らが参加して23日から始まる「野風の笛」と「レヴュー誕生」の2本立て(7月7日まで)。
「時代劇のお芝居は将軍の武芸指南役、柳生宗矩の役。ショーはお稽古の段階から花組の仲間たちと空気がそろって、すっごく気持ちいい。楽しくて絶対におすすめです」
そして10月にバウホールで主演する「二都物語」を、「今から楽しみにしている」そうだ。
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