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雪組 灯奈美 昭和59年入団 |
「『灯』が『あかし』と読めることを知って、母が明石照子さんの大ファンだったので、それにしようと。ただ、難読だといわれて『あかり』になりました」
「奈美」は子供のころからあこがれていた名前だったという。
初舞台から雪組で、生粋の雪組育ちのベテラン娘役。副組長をつとめて五年目になる。
「小さいころから宝塚のことしか頭になくて、入団してから今でも、ずーっと長い夢を見ているような毎日が続いているんです。そんな宝塚が大好きな気持ちを、下級生にも伝えたいって思っています」
前作の「春麗の淡き光に」では太政大臣、藤原兼家の妹の壬生内侍役だった。
「私には珍しく、政事(まつりごと)にも口を出す気丈で強い役。これまでやさしい感じの役が多かったので、うれしかったですね。私は3歳から日舞を習っていて、日本物は大好きなんです」
6月14日初日のバウホール公演「アメリカン・パイ」(貴城けい主演)では座長格で、病弱なヒロイン(山科愛)の母親を演じる(23日まで)。
「こんどは娘の運命を嘆き悲しみながらも、やさしく見守る役です。萩尾望都さんの劇画が原作で、時代が流れても人の想いは残る、というのが一貫したテーマ。ハートウォーミングでせつない、胸がキュンとなる作品です。芝居好きな下級生が多く出るので、がんばっている姿を見てください」とアピールした。
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