一方、シュバリエとジャミーラは、
ジャミーラが将軍の陰謀を暴露する
映像をテレビを通じて国に流し、
国民を蜂起させ
クーデターを封じ込む作戦に着手する。
だが、サラムが現れ、
あくまで近衛兵による挙兵を主張する。
シュバリエは、「将軍は、そんな甘い相手なのか」と
サラムにただす。
シュバリエには、将軍と義兄の姿とが
たぶって見えた。
クーデターを利用し
石油利権を独占しようとする義兄。
それは、父の築いた会社の理念に
背くものではないのか。
対立するシュバリエとサラム。
そのとき、ナセルが折衷案を訴える。
「退位とみせかけ、将軍が気をゆるませたすきに
テレビでジャミーラの演説を放送し、
法のもとに将軍を逮捕すればよいのではないか」
新たな作戦が決行される。