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星組 安蘭(あらん)けい
宝塚歌劇団提供 |
−−星組バウ公演「巌流−散りゆきし花の舞」(齋藤吉正作・演出)に主演します
演じるのは武蔵ではなく、巌流島の決闘で敗れた佐々木小次郎です。海から流れてきて、海に散って死んでいった小次郎の生涯を新たな視点で描きます。小次郎はスーッっとした本当に2枚目の剣士のイメージがありますが、今回はいい意味でこの期待を裏切りたいですね。
−−どのような人物像になっているのでしょうか
小次郎は実は刀を捨てたくてしようがないけれど、刀でしか自分を表現することができなかった男。小次郎の人生は剣にとらわれていた。私には小次郎は“静”のイメージがあります。そういう人物を演じるのはあまり得意ではないのですが、人間的な内面を感じとってもらえるように表現したいですね。
−−そろそろ今年も終わりますが、振り返って
今年は日生劇場で「雨に唄えば」に主演し、「王家に捧ぐ歌」のアイーダでは女役を経験するなど充実した1年でした。「巌流」は、この1年の集大成になればと思います。
−−では、来年以後の課題、抱負は?
女役を演じたことがどう男役に生かせるかは今後の課題ですが、女役の気持ちがよく分かるようになりました。女役に対して、今まで以上に包容力が出ればと思います。そして、久しぶりの男役は、自分でもとても楽しみにしています。
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