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雪組 舞風(まいかぜ)りら |
−−雪組「Romance de Paris」(関連:東京公演始まる)でアラブの王女・ナディアを演じていますね
王女さま役というと硬いイメージがあるかもしれませんが、王女らしさよりも、若い女の子の素直な気持ちにそった役作りをしました。王女だから感情を表に出さないのではなく、ひとりの人間としての感情をどう表現するかを大事にしたんです。
−−ナディアはどんな人物ですか?
国王の父、そして母もすごくいい人で、国をよくするために国民と一緒になって考えています。そういう両親だから、ナディアもすれたところがなくて感受性が豊かで、純粋で素直なのだと思います。国にクーデターが起こったときも、今、自分にできることは何かを最大限に考えて行動しようとします。そんなナディアが唯一、ありのままの自分でいられるのが、留学先のパリで出会ったヴァンサン(朝海ひかる)(関連記事:宝塚にしかないことを誇りに)だったのですね。王女なので、本当のことを言わない人に囲まれてますが、ヴァンサンだけは普通にスッと話しかけてきて、人とは違う何かを持った人だと感じたんです。
−−印象に残っている場面は?
パリの街のいろいろなところをデートする場面は、本当に楽しくて…。ラストシーンでは王女として国へ帰りますが、お互いがずっと思い続けていて、同じ気持ちでいると思えることが幸せなんです。好きな人が同じ世界に生きていてくれるだけでいい。これもひとつのハッピーエンドだなあと思いながら演じています。
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