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昭和61年入団 愛知県西春日井郡出身
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「はばたく意味の“翔”の字は私が付けたかった。それに合う名字にって、“矢吹”は母が考えてくれました」
ふるさとの西春日井郡は大リーガーのイチロー選手の出身地でもあるというのが、ちょっぴり自慢とか。
愛称の「ちはる」は本名から。
シャープな雰囲気が際立つ個性派のベテラン男役。小学生のときに見た“ベルばら”のワッカのドレスにあこがれて宝塚を受験したが、すくすく育って入団時には男役の身長(169センチ)になっていたそうだ。
「雪組の下級生のころは悪役や敵役、黒っぽいイメージの役がやりたかったし、そういう役が多かったけれど、花組にかわったころから、こだわりはなくなってきましたね。演じる役の人間としての感情や葛藤などがしっかり表現できればって、心境に変わってきました。自分にしかできないことがあると信じているので、それを探り続けたいですね」
11日初日の宝塚バウホール公演「二都物語」(瀬奈じゅん主演、20日まで)では、市民側の革命の中心人物、ドファージュを演じる。
「この作品は(音楽学校の)本科のときに大劇場(大地真央主演)で見てすごく好きになり、ビデオでも何度も見てるんです。こんど自分が出ることになって、下級生の演じる民衆の1人1人までの生きざまが深い、とてもいい作品だと改めて実感しています」
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