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宝塚歌劇団提供 |
−−「二都物語」(25−31日、東京・千駄ケ谷の日本青年館大ホール)に主演しますが
かつて大地真央さんと黒木瞳さん主演で上演されていますが、今回はチャールズ・ディケンズの原作に忠実に太田哲則先生が新たに脚色しました。
−−役づくりは
いつも、台本を初めて読んだ第一印象を大切にしています。参考に見たビデオで号泣してしまったのですが、そのときの新鮮な感情も忘れないようにしました「自分の命と、愛する人の幸せを引き換えにする」というと、“自己犠牲”がテーマのように見えますが、ただの悲劇にはしたくないですね。彼女を思う愛情は、これまで生きていた証し。見る側にとっては悲しい結末も、本人にとっては幸せな最期だったと思うんです。
−−相手役の桜乃彩音(さくらの・あやね)とは初めて組みますが
すごく素直で宝塚の娘役として大切なものを持っているなと感じます。今回は彩吹真央(あやぶき・まお)とじっくり芝居ができるのもうれしい。これまで一緒に舞台に出ていながら、セリフを交わしたことがほとんどなかったので楽しいです。また、市民が主役でもあるので、出演者のアンサンブルも見どころです。見終わったあと「かわいそうだね」だけではなく、どこか充実感も残せればと考えながら演じています。
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